丸山眞男の憂鬱

丸山眞男の憂鬱

1,925円 (税込)

9pt

3.8

戦後日本を代表する知識人・丸山眞男(1914-96年)は何に躓き、「憂鬱」に陥ったのか? 主著『日本政治思想史研究』(1952年)を読み解き、後年の論文「闇斎学と闇斎学派」(1980年)と山本七平(1921-91年)の『現人神の創作者たち』(1983年)を併置・対照することを通して、日本の近代化に潜む真実を明らかにする。これまで誰もなしえなかった不可欠の試みを実行する画期の書!

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丸山眞男の憂鬱 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    山崎闇斎に関するの丸山真男の論考の混乱に驚かされた著者(丸山ゼミの孫弟子にあたる橋爪大三郎)が、山本七平と小室直樹が語る、浅見絅斎の靖献遺言という本に辿り着いた所から始まる、様々な論考であります。赤穂浪士をどう評価するか、という所から説き起こし、丸山が体験した戦前の超国家主義(超越的な天皇を崇拝する

    0
    2022年11月14日

    Posted by ブクログ

    山本七平のあの『現人神の創作者たち』の文意が初めて分かった。朱子学の本丸(クーデーター肯定)を否定することが尊皇の肝であったとは。忠孝一致は日本で起きた。中国では起きえない。

    「道がないのが道である」(本居宣長)に象徴される天皇制のすごみ。

    丸山眞男をどう読むべきか、どう乗り越えるべきかの示唆も

    0
    2020年12月23日

    Posted by ブクログ

    丸山眞男の『日本政治思想史研究』と「闇斎学と闇斎学派」の内容について批判的検討をくわえるとともに、山本七平の『現人神の創作者たち』と対比することで、丸山の残した問題を超えて議論を前へと進めていくための道筋を示そうとする試みです。

    著者は、丸山が『日本政治思想史研究』において、荻生徂徠の「作為」の思

    0
    2018年04月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    荻生徂徠に近代性の萌芽を見出した丸山真男の研究を中途半端とし、そこからさらに一段進めた山本七平を評価する。しかし山本七平も、意図的にか中途でやめているとしている。
    結局のところ、日本のナショナリズムは朱子学を日本に強引に当てはめた闇斎学と国学が合わさったところで成立したというのが著者の主張のようで、

    0
    2017年12月28日

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