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多忙の外務省担当官に上司から渡された太平洋戦争時のアメリカの公文書。そこには、命を軽視し玉砕に向かうという野蛮な日本人観を変え、戦後の占領政策を変える鍵となった報告の存在が示されていた。1943年、北の最果て・キスカ島に残された軍人五千人の救出劇を知力・軍力を結集して決行した日本軍将兵と、日本人の英知を身で知った米軍諜報員。不可能と思われた大規模撤退作戦を圧倒的筆致で描く。
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Posted by ブクログ
こんな撤退作戦だったとは知りませんでした。 当時の状況がよく想像でき、とても臨場感のある小説でした。 読んでみて良かったです。
先の大戦の最中、人命を尊重し風潮に流される事なく信念を完遂した司令官の存在は瞠目に値する。人がもっとも大切にしなければならない事は人命なのだと改めて気付かされた。良書也。
今の自分が置かれた環境から当時の苦境を実感することは難しいが、当時の人たちも、今の自分達と何ら変わらない心を持っていて、それぞれの思いを持って戦場に立ってたんだろうなと感じた。それで無事に帰還した人たちの内、何人の人が終戦を迎えられたのだろうと考えると胸が痛くなった。
日本人であることを誇りに思うか。 日本人であることを誇れるか。 小説なので美談になっていることは 理解しながらも、誇れる日本人にな りたいと思う。 おすすめの1冊
日本人なら 読んでおく 本の一冊です。 松岡作品は 人が死なない 推理小説。 歴史ものは 初めて 読みました。 日本人であることを 誇りに思えました。
これも、戦後70年以上経ったから、書けたうちの一つなんでしょうか。 あの時代に、命を第一に考えることができる人が何人もいて、実行できたのは奇跡かもしれませんが、実現させたのは人の思いと行動だったことが凄いと思いました。 上に立つ人によって命までも左右されてしまうという現実が改めて怖いです。
なぜあまり知られていないのだろう? 八月十五日と聞くと、日本人なら誰もが終戦記念日を思い浮かべる(最近は終戦記念日もピンとこない人たちが増えてる様子、怖すぎる)。 でもその2年前、同じく八月十五日に起こった出来事がある。 戦争があった時代に、こんなに人間味溢れる人たちが命を懸けて行った、日本人が日本...続きを読む人を救済する物語のような史実があることを私も知らなかった。 実在する彼らの写真をググりながら、あなたは何を見てきたのですか?と問いかけながら読み進めた。 あの時代に、仲間の命を最優先する軍人たちがいた。 今までの、私の中の常識が覆された本だった。 最後の解説にもある。 「八月十五日が近づくにつれ、毎年多くの人がこの小説を読むことを願う」と。 彼らのおかげで、今の私たちがある。 それを目の当たりにした。
アッツとキスカについて全然くわしくなかったので楽しく読めた。史実をいい感じに物語にするのも上手だな松岡圭祐は。軽く調べてみたけど気象士官のあたりのエピソードが史実なのかは確認できなかった。これをきっかけに日本人が狂信的なだけじゃないって米国に思わせたっていうのも面白いシナリオだと思う。本当かどうかは...続きを読むわからないけど。
史実に基づいた1943年の北の最果てキスカ島での救出作戦を描く。 玉砕等が叫ばれる中、島に残った兵士5,200名を救出したという作戦。 それは戦時下にあって、人命を大切にする指揮官たちの熱い想いが込められていた。 気象士官という天気を予測する人物も乗艦した。 戦争と言えば原爆投下が強烈だが、様々な戦...続きを読むいが繰り広げられ、終戦の玉音放送後もなお攻め立てるソ連軍と戦わざるを得なかった北海道の地。 八月だからこそ、更に深く胸を打つ。 あの時代に生き、戦わざるを得なかった人々の苦難と計り知れない覚悟。 もうあの過ちを繰り返してはいけないと、月並みかもしれないけど、願わずにはいられない。 2023.8.13
匿名
ぜひ読んでもらいたい
なぜ終戦後の日本はGHQに武力によって統治されなかったのか。考えてみたら確かに不思議だった。 特攻隊や玉砕覚悟の突撃、これらは一見したら命を軽く見た自殺にしか思われないだろう。 しかし、彼らも等しく我々と同じ日本に家族をもつ人間であった。そんな人間が命を軽く考えるわけがない。 仲間を思い、その家族を...続きを読む思って大規模な救出作戦を実行する史実に基づいた本当の話。
#ドキドキハラハラ #深い
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八月十五日に吹く風
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