宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか

宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか

一人の天才の独創が生んだ相対論に対し、量子論は多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。その精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どう理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式……。当事者たちの論文や書簡、討論などを渉猟し、8年をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ。

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宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年01月14日

    とても優れた歴史小説。

    量子力学の概念的な概要と寄与した物理学者の名前を知っている人の方が得るものが大きい。

    そうでない人にとっても、知らない国の知らない時代の面白い歴史小説を読んでいたらたまーに知っている人物やエピソードに出会う という楽しみがあると思う。

    資料研究に基づいた実話という立て付...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    量子論で議論されてきた歴史が、アインシュタインとボーアの対立点、ERPパラドックスとベルの不等式、さらにベルの不等式を破る実験と現代の量子もつれを使った情報理論まで 物語として著されている。数式はほとんどないが、量子論の不思議さは良くわかる。ボーアが相補的と呼ぶ 光子と波、アインシュタインが存在を願...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月21日

    もつれの話というよりは、100年前から最近までの、物凄い量の量子論と物理学者のエピソード集。
    名前しか知らない物理学者たちのキャラクターが伝わってくる。彼らも人間だなぁという感じ。
    ナチスがもたらした災厄も描かれていて、特にエーレンフェストの話は悲しい。

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    Posted by ブクログ 2018年10月19日

    アインシュタインとボーアを中心にして量子力学は多くの物理学者の英知のぶつかり合いの中から精緻化されてきた。そのドラマを実際にそこにいたかのように描き出してくれる。ただ、量子力学の用語や理論を少しでも知っておいた方がいいだろう。様々な考え方がぶつかり合う中で、どこに向かうのか途方にくれるときもあるから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月09日

    リアリティがすごい。物理学者がどう考え、学者同士でどの様な話をしていたのかまるで映画を見せられているかのような語り口で読ませてくれる。私の知識不足から存じ上げない学者もちらほら。アインシュタインが生存していた時はすごい時代だなと改めて痛感。

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    Posted by ブクログ 2024年03月31日

    初期の量子力学の歴史を、偉人たちの残した言葉をセリフとして使って、小説風に語った本。教科書には物理学の偉人たちがさも当然のように数々の発見をしたように書かれますが、実際はその着想に至るまで色々な苦労があったり、発表しても他の学者たちに受け入れられなかったり、様々なドラマがあったことが分かります。

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月05日

    ERP相関が見つかって量子力学における実在の非局在性があらわになっていく過程を歴史的にたどる。ベルの仕事に集中したほうが読みやすくなっていたと思う。訳者は「ノーマル」に「直角」の意味があることを知らないのではないか。

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