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紀元前二千年紀、経済力と技術力を武器に、東地中海沿岸部に次々と国際商業都市を建設した、海洋の民フェニキア人。アルファベットの元となった「フェニキア文字」で知られる彼らは、オリエントの諸大国に脅かされながらもしたたかに生き抜き、北アフリカにカルタゴを建国、地中海の覇者となる。最後の敵・ローマとの三次に及ぶポエニ戦争、ハンニバルの活躍、スキピオ軍の破壊の末に滅亡した帝国カルタゴは、何を歴史に残したか。
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Posted by ブクログ
「最強ローマ唯一の危機、猛将ハンニバル率いるカルタゴ軍の凄まじさ」は、高校の世界史教科書でも伝わった。 そんな「カルタゴ」のことを、実はあまり知らない。 広大な背後地を持たない、商工業都市と地中海貿易を中心とした“フェニキア、カルタゴ”という文明。 特にカルタゴは地中海西部からイベリア半島、アフリ...続きを読むカ西岸へ、勢力を拡大して、巨大な支配権を持っていた。 カルタゴ海上帝国がなければ、ローマ帝国は無かったかも。 ギリシャ人の地中海進出がなければカルタゴは無かったかも。 フェニキアの商工業技術と貿易活動、レバノン杉がなければギリシャ人は海に出なかったかも。 北アフリカ沿岸にフェニキア人の都市カルタゴが生まれた訳や、地中海貿易航路をめぐるギリシャ、ローマとの国際関係の駆け引きなど、滅亡した側の出来事は目に新しい。 特に後半、シチリアを巡るローマとカルタゴ争いから全ての地中海域民族を巻き込む“ポエニ戦争”へ、瞬きすら忘れるほどの緊迫感で進む。 ギリシャ史でもローマ史でもない“フェニキア・カルタゴ史”は、まさに消滅の歴史。 シリーズ名“興亡の世界史”にふさわしい、スケールの大きな地中海興亡史でした。
フェニキアとカルタゴの歴史をこれだけじっくり読んだのは初めてである。チュニジアでカルタゴに実際に行ったときのことが思い出される。
カルタゴっていうか、前半分は本国のフェニキアの話。拡大期で鬼畜とかしたローマの最大のライバルになったゆえに、歴史から抹消されて(悪い部分のみ記録に残った)可哀そう。にしても、歴史に残るハンニバルは凄いけど。
おもしろ。ポエニ戦争は入り込みやすくおもしろかった。 “「よくもシチリア へ渡ってくるなどということをやってのけたものだ、もし我々との友好関係が維持できなければ ローマ人はもはや海に手を浸して洗うことすらできなくなるぞ」 というのが、ディオドロスの伝えるカルタゴの使節の脅し文句である。 「海の問題...続きを読むで師匠ぶるのはやめたほうがいい。我々ロー マ人はこれまでも陸戦において師匠面をしたエトルスキ、ギリシア人をことごとく弟子として追い抜いて倒してきた。 相手の楯、隊形、攻城兵器をそっくりそのまま採用することによってだ。 今度はカルタゴ人が海戦を教えてくれるというならそうしてみろ。 すぐに弟子が師匠を追い抜くのを見ることになる」” どっちも強者ムーブやはすぎ。
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興亡の世界史 通商国家カルタゴ
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