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維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚(すおうよしなお)に助言を求めるが……。卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
『事件に限らず世のすべての事象には、始まりとともに結果が含まれているはずなんです。 人間は生まれたときから死が約束されている。出会いは別れと表裏一体だ。 だから今度の事件だって、起こった瞬間にその結末はすでに決まっているんだ。九条さんのような第三者が関わったところで、その結末を別な方向へとずらし...続きを読むてしまうだけでろくなことにならない。』 貫井徳郎先生は本格ミステリもすばらしく面白い。やっぱ謎解きのあるミステリはたまらんな。
やはりこのコンビ好きだな~。明治…というか、時代物っぽさは続作よりは少な目で残念です。このシリーズの続きが読みたい!!
維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚(すおうよしなお)に助言を求めるが……。...続きを読む 卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。 最終的にえ?? そうなの? と驚きの結末です。 楽しめますよ♪
ゃられました。もう滅多打ちです。時代設定も、人物設定も大好きです!元公家ですよ?明治(作中では明詞)ですよ??ときめかないわけが無い!それでいて、本格(?たぶんそう書いてあった)ミステリー。私のミステリ熱が再熱しそぉです。 当時の生活が垣間見れるのも面白いし、何気に豪華ゲストなのは“明詞”とゆぅ言...続きを読む葉を使いファンタジー色っぽいものを出した結果なのかなァ。。。と。 妖怪の話も良かったです。
序盤から次々と人が死んでいきます。 圧倒的に強い童貫軍。先を読む力も、梁山泊の面々よりはるかに上。 人数でも圧倒している彼らと、どう戦ったらいいのか。 総力戦。 全ての人が、自分のできる限りを尽す。 それでも苦しい戦い。 同志が死んでいく。 読んでいてつらいなあ。 蘆俊義(ろしゅんぎ)も魯達(ろ...続きを読むたつ)も死んだ。 戦場の死ではなかったけれど、彼らもまた戦いの中に死んだ。 ああ、でも、魯達は楊令(ようれい)の中に梁山泊を遷したな。 もう誰が死んでもおかしくないけれど、李逵(りき)は生きて終わってほしいな。 早く大人にならなければならなたっか楊令のそばに、大人なのに子どもの心をもつ李逵がいてくれたら、それだけで読む方も少し安心できると思うので。
【2015.12.18 追記】 実は4年前に一度読み終わっていたらしいが、 まったく記憶になく改めて購入(してしまい)(^ ^; 読み進めても読み終わっても、 まったくもって思い出す部分なし(^ ^; 大丈夫か、俺(^ ^; 登場人物が多く、人間関係が複雑で、 ときどき頭がこんがらかる(^ ^...続きを読む; 巻頭に系図が載ってるのが本当にありがたかった。 舞台は、一応明治維新後の東京で、 かなり特殊な環境下での、これまた特異な犯行。 肥前の武家に伝わる、不思議な因習と禍々しい呪い。 事件の根底に流れる、意外な秘密。 かなり緻密に寝られたストーリーは面白いが、 ややテンポが悪くて...時に冗長に感じる。 かなりボリュームのある一作だが、 全体の長さを四分の三にして、テンポアップした方が 読みやすくなったのでは、という気も(^ ^; ご一新で、西洋文化が一気に流入してくる 混沌とした時代背景と、元公家の主人公と 病弱な元蘭学医という探偵役のコンビは なかなか面白い設定(^ ^ 次作も楽しみである(^ ^
仰々しさを歴史に絡めることで演出し、その禍々しさは確かにこういう形で終焉して然るべきなのだろうな、といったところ。江戸川乱歩に似た作風の中に、時代設定に流されすぎない筋が通してあって、貫井氏の良さは決して死んでいない。途中途中で登場する歴史上の偉人は過分かなと感じたが。彼らの登場により、どこかミーハ...続きを読むーな雰囲気が出てしまい、本来大事にすべき重厚な厚みが減ってしまったような印象を受けた。作品によっては、貫井氏の小説は軽いからなー。でもやっぱりこの人の作品は何か期待してしまう。
明詞シリーズ第一弾。朱芳さん素敵です♡ 京極臭がプンプンしますが、そこら辺は笑って許してあげましょう(笑)
明詞時代、ご一新の混乱残るなか由緒ある武家で起こった殺人事件を、好奇心旺盛な有閑公家が調査して、博学で病弱で奇人な武家の若隠居が推理する話。 おもしろかったです。トリックはそんな凄くないんですが。心理面が良いです。 一部歴史とリンクするお遊びもあります。 鬼の話はQEDとかで今ではお馴染みで...続きを読むすが、やっぱり好きなので良いです笑。 ラプラスの悪魔とか不確定性理論みたいな埃の話とかシュレーディンガーの猫ぽい話とかもおもしろかった。 ただかなり京極堂ぽいです笑。
明詞シリーズ第1弾。 維新の騒擾燻る帝都の武家屋敷で青年軍人が殺害される。 容疑者,動機,殺害方法,全て不明。 被害者の友人で公家の三男坊・九条惟親は事件を調査し始める。 九条が助言を求める博学の奇人・朱芳慶尚。 朱芳は事件から手を引くように言うが,やがて悲劇の真相が…。 文頭にはポーの...続きを読む「モルグ街の殺人」が挿話として書かれ, 座敷の埃,生きているけど死んでいる猫など, 京極堂のような論理的挿話, 朱芳は病弱のため,話を聞くだけの車椅子探偵的な設定, あらゆる要素が盛り込まれ,著者の技術でうまく融合されている。 角蔵や金之助など著名人が端役として登場する点も楽しめた。
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