ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
ニーチェによって粗描され、ハイデガーによって継承された「反哲学」は、西洋2500年の文化形成を導いてきた「哲学」と呼ばれる知の様式を批判的に乗り越えようとする企てである。この新しい視角を得れば、哲学の歴史も自ずからこれまでとは違って見えてくる。古代ギリシアから19世紀末にいたる哲学の道筋をたどり直す「反哲学史」。講談社学術文庫『現代の哲学』の姉妹編。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
『反哲学入門』からの続きとして読んだ。 『反哲学入門』と比べ、この本は、重なる内容もあるが、個人的にはより詳しく丁寧に述べられている印象があった。この本を読むことで前書の復習になり頭に残ったので、個人的にはよかった。 ある特定の哲学者の思想を理解しようとしたとしても、その人限定の書籍を読むだけでは...続きを読む理解しづらい。なぜならその思想の背景には、当時より前の哲学者たちの思想を基にしていたり、あるいはその人たちに対する反論が存在しているためである。 本書は、その思想の歴史的なつながりを理解するのに最適である。索引も付いているため、これから原著を読む時はこの本を振り返るようにしようと思う。
生涯を通して「反哲学」を標榜されていた著者の反哲学。 決して難しい哲学の本ではありません。 木田先生が訳されておられる書籍にはかなり難しいものが多いですが、一般向けにお書きになられる本はとても分かり易くて助かります。 メルロ=ポンティとか現象学の本も読んではみたいのですが、まだまだ力量不足でその域...続きを読むには至りませんが、木田先生の著書は語り口も好きで結構読ませて頂いております。 「哲学」の面白さは木田先生のお書きになった本に教えられたことが多く… 評価したり感想を述べたりするのは やはり少し恐れ多い汗
反哲学といえばニーチェだという決めつけ。それ以上の知識の拡がりがないままの自分がこの本を読んで得られたのは、哲学というものをめぐる大きな歴史の動きと、それに伴い変化していく哲学者たちの考え方だった。哲学者一人ひとりの考えを深く理解することはこの本だけでは不可能だが、各々の哲学者が「なぜ」そのように考...続きを読むえたのか(またはその考えに『縛られた』のか)、「なぜ」その時代にその考えが現れたのかを理解するには大変良い書であると思う。
哲学というのは私を含めた一般の人々にとってはおそらく難解で近づきがたいものである。しかしながら、この本は、とてもわかりやすく、哲学に苦手意識を持つ私でも最後まで楽しく読むことができた。わかりやすさの理由として第一に、読者の疑問に沿う形で文章が構成されている。用語であれ、論理展開であれ、疑問がわく部分...続きを読むに対し説明がしっかりとされていた。第二に、様々哲学者を比較しながら紹介しているため、思想が相対化され、理解の手助けとなっている。そして、第三の理由としては、二つ目と関連するが、「反哲学」という視点を導入していることである。このことにより、より長期的な枠組みとして哲学史を捉えられる構成になっていると思う。
「 事実彼は芸術こそが「生(レーベン)の本来的課題」であり、「生の形而上学的活動」だと言っております。してみれば、もっとも肉体的な機能でありまた肉体の機能の最高次の実現である芸術を認識の圧制から解放して復権せしめることこそが、ニーチェの目指したニヒリズムの克服の決定的方策だった、と見て良さそうです」...続きを読む ー 234ページ スピリチュアリティはロマン主義的であるという説はよく見られるけれど、最近の消費主義的なスピをロマン主義的と見做すことには抵抗があって、それは芸術的側面――つまるところ、他者のための美的表象――が欠けているように思えるからである。 みんなが芸術家になればいいというわけではないけれど、パフォーマンスという要素が抜け落ちたロマン主義は神秘主義であり、秘境主義に成る。もちろんそれが悪いわけではないが、訴求力という点ではやはり落ちるところがあるし、一般社会(なんだそりゃ)との融和を目指すのであれば、そのへんも文化の一要素として考慮に入れてしかるべきなのだろうと思う。
二周目。高3春以来二年ぶり。 この19年の自分の思考の成長が、順調に西洋哲学の変遷を辿ってきてたことがよく分かった。 環境に感謝。
まだ全て読みきれていないが、哲学というものが本当にわかった気がする。まさに啓けたような感じが体験できた。
プラトンのイデア論がキリスト教に良いように使われたのはすごく納得。西洋哲学の二元論がどのように発展したのかを知れる良書。
2021.09.07 とても素晴らしい。感銘を受けた。私の理解力がもう少し高ければさらに良さが分かったのではないか。
ソクラテスに始まる西洋の二元論的哲学史を主要な思想家の軌跡をたどりながら解説し、“プラトン主義”に貫かれた西洋精神を概観して批判的にとらえなおした本。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
反哲学史
新刊情報をお知らせします。
木田元
フォロー機能について
「講談社学術文庫」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
木田元の最終講義 反哲学としての哲学
現象学
試し読み
現代の哲学
詩歌遍歴
哲学散歩
哲学はこんなふうに
哲学は人生の役に立つのか
ハイデガーの思想
「木田元」のこれもおすすめ一覧へ
▲反哲学史 ページトップヘ