日本文化の形成

日本文化の形成

1,100円 (税込)

5pt

日本列島を徹底踏査した民俗学の巨人が、『古事記』『日本書紀』『万葉集』『風土記』などの古代文献を読み返し、それらと格闘の末、生まれた日本文化論。稲作を伝えた人びと、倭人の源流、畑作の起源と発展、海洋民と床住居など、東アジア全体を視野に入れた興味深い持論を展開する。長年にわたって各地の民俗を調査した著者ならではの着想を含む遺稿。(講談社学術文庫)

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日本文化の形成 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    本書は、民俗学の巨人・宮本常一氏が生涯にわたる実地調査から得た着想を基に、日本文化の形成過程を探求した遺稿集です。

    著者は、単に古典文献の解釈にとどまらず、東アジア全域を視野に入れながら、稲作や畑作の伝来、海洋民と床住居の関係など、日本文化の源流を徹底的に掘り下げています。『古事記』『日本書紀』は

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    冒頭から話が面白い。引き込まれる。民俗学はから語りの面白さを奪ったらただの歴史くずれだ。
    民俗学の探求心は語りべによって構成されているようにさえ思える。

    0
    2013年07月27日

    Posted by ブクログ

    稲作の伝播、海洋の民と床住居等々。さまざまな観点から日本の起源を知る試み。言葉、語感というものも大切だと改めて思った。

    0
    2021年07月06日

    Posted by ブクログ

    81年の本をまとめ直して05年に出版。小さく読みやすい。
    稲作は東南アジア・南方から伝わってきた。
    日本に稲作が伝わってきた時代、朝鮮半島ではまだ行われていなかった。
    「旧唐書」日本は倭国を併した→倭国と邪馬台国は別。

    0
    2020年03月29日

    Posted by ブクログ

    古代史・考古学関連本をずっと読み漁って来て、何となく壁に突き当たっていたが、民俗学の権威の先生の本を読んで、また違った視点で古代史を見ることができるようになった気がした。
    一点どうしても以前から気になってたこと。朝鮮半島における倭人の拠点。古墳などの考古学遺物もあるし、中国、広開土王碑、日本書紀など

    0
    2013年02月27日

    Posted by ブクログ

    <構成>
    一 日本列島に住んだ人びと
     一 エビスたちの列島
     二 稲作を伝えた人びと

    二 日本文化に見る海洋的性格
     一 倭人の源流
     二 耽羅・倭・百済の関係
     三 北方の文化
     四 琉球列島の文化

    三 日本における畑作の起源と発展
     一 焼畑
     二 古代中国の農耕
     三 渡来人と農耕

    0
    2012年03月17日

    Posted by ブクログ

    50近くで他界した叔父の毅彦も「宮本常一のように生きたい」と言っていたと聞いていて、常に気になる存在である宮本常一。『塩の道』や『忘れられた日本人』に感銘を受けるも、まだまだ叔父のような生き方には至らず。

    この本を読んでみて、最近、南の島にも行ったりしてるので、海や半島からの文化(つまり人と生活様

    0
    2010年03月24日

    Posted by ブクログ

    日本書紀で神が出雲にやってきたときに、そこにいたとされるコトシロヌシ(事代主)を後世の人はエビス神としてまつった。古くから日本列島に住んでいた人々がエビスと呼ばれたと考える。

    中国の夏は東南アジア系の人々の王朝で、祖先神として蛇身の水神(竜)をまつった(岡田英弘「倭国」)。越人は夏の王の後裔である

    0
    2018年10月31日

    Posted by ブクログ

    宮本常一の未完の遺著である。柳田国男の『海上の道』とおなじくらい壮大な意図をもって書かれた書物と思われる。したがって柳田の同著と同様に、民俗学の通常のテリトリーを超え、むしろ歴史学に近づく。ただし宮本は柳田の仮説よりはもっと常識的な範疇で提言している。
    この本で説かれている、たとえば稲作・畑作の伝来

    0
    2013年01月19日

    Posted by ブクログ

    なにかのきっかけで、この本であんなことが書いてあったな、
    と思い出せるように頭の引出しの中に入れておけたらいいな。

    古代の日本での、稲作の伝来ルートや、人の移動、農耕など、
    人々の生活のありようがどうであったかを記した本です。
    「秦氏」は侵略によって文化を運んできたのではなく、
    必要とされることで

    0
    2012年01月23日

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