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――平世21年。探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の出身地である奧多岐野に父とともに移住し、帰りを待つ純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!!
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Posted by ブクログ
けっこう好きでした。序章の世界観が掴めなくて困惑したけど、主人公が登場してからはトントンと読めました。高校生なのもいいし、青春としてもミステリーとしても。探偵業で見つかると捕まるというのが面白い。 男は男、女は女、強圧的な日本、に、しない為には、、意外と日本の事や現代を考える題材にもなってリアルタイ...続きを読むムでした。
舞台設定がおもしろい。北海道が独立し別の国になっている日本。そして探偵業が法律で禁止されている。ミステリーだけれども、閉塞感のある日本が描かれているので、ディストピア小説としても楽しめる。そして、終わりは切なくて、泣きそうになった
『新装版 46番目の密室』に続き、有栖川作品五作目。独特な世界観で展開される青春ミステリと言ったカンジ。学生アリスシリーズみたいで好きだなぁ・・(^^* 今後はシリーズ化されて行くみたいだから、ソラが警察の眼を盗み(←ここが大事!)どんな事件や人達に出会い、成長して行くのか楽しみだ!
今更ながら有栖川さん新シリーズ! 冒頭からの架空の日本史が新鮮で興味深いです。絶望的に歴史に疎い自分は、どこまで史実でどこから筆者の空想に突入したのか自信がありません(笑) しかし、北海道民の読者さんからは、この設定は反感を持たれかねないだろうなぁ……。 高校生たちの少し甘酸っぱいような会話はい...続きを読むまいちピンとこなくて、「やっぱり火村&アリスのコンビが良いなぁ」と思っておりましたが、お父さんと純による会話になると俄然テンポが良くなって、「これこれ、これだよ!」と胸中ガッツポーズです。 世界観を巡るストーリーとヒューマンドラマの割合が大きいので、本格推理の要素が少なめなのがちょっと物足りなかったかも。シリーズとしては、推理小説というより冒険小説になっていくのかな?
ミステリというよりは成長物語というか、決意の物語という感じ。 一応シリーズものになってはいるが、当初は続くと考えていなかったようでこれだけでも“始まりの物語”として読める。 設定は面白いけれど、ミステリのトリックとしてはそこまでのインパクトはなかった。 でも、この作品はミステリのトリックよりソラの...続きを読むストーリーを重視しているのでそこまで気にはならなかった。 有栖川有栖の作品は本格ミステリというイメージが強かったので、作者名伏せられたらわからないかもしれない。
有栖川有栖の作品としては珍しく、読みにくいなっていうのが正直な感想ではある。世界観がかなり壮大なこともあるからか。まあでも、その世界観の壮大さから、まだ物語のスタート部分ということもあるし、シリーズとしてどうなっていくのか楽しみ。
探偵行為が禁止された日本を舞台に両親が探偵の女子高生、空閑純が地元で起こった殺人事件に巻き込まれていくミステリー。 まず設定が面白い! 太平洋戦争で北海道がロシアの占領下に置かれた日本が舞台になっています。またこれも突飛な雰囲気ではなく、プロローグでしっかりとそれに至る歴史的背景にも触れられて...続きを読むいるので無理なくそうした設定が受け入れられます。 単独のミステリとして読むよりも、強大な力に挑まざるを得なくなった少女の物語の序章という風に読むのが正しいでしょうか。 あとがきによると元々はこの作品をシリーズ化する構想はなかったそうですが、著者の有栖川さん自身がどんどん続編を書きたい思いが強くなって、続編刊行に至ったそうです。個人的には有栖川さんナイス! という感じです(笑)。ここで終わるのもなくはないですがやっぱり気になりますしね。 本格ミステリだけでない、有栖川さんの新境地になりそうなシリーズ作品です。有栖川さん作品では学生アリスシリーズが非常に待ち遠しいですが、そんな待ち遠しいシリーズがまた一つ増えてしまいました。とりあえずは次回作の来月の文庫化を楽しみに待ちます。
ソラシリーズ一作目。 探偵行為が禁止された国、日本で警察組織に対して探偵として活動したいソラ。 今作はその設定とソラの今後への動機付けなのかと思います。
ミステリの王道を行く有栖川有栖が描く、変化球のミステリ。でもやはり読んだ後はストレートを投げられていたと感じた。シリーズ化するというから続編も読んでみたくなった。
初めての有栖川有栖。舞台設定がおもしろい。この人の作品をもっと読んでみたいけど、続編を読むべきか、有名どころをとりあえずおさえておくか、迷う
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