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さまざまな解釈を生み、世界を騒がせてきた死海写本。しかし本当のところ、この「最古の聖書」には何が書かれているのだろうか。書き残したクムラン宗団とは何者であり、いかなる思想を持っていたのか。「義の教師」「悪の祭祀」「なめらかなものを求める者たち」……本書では、公刊された死海写本の記述に即し、外典・偽典を含めた旧約・新約聖書や歴史的背景とも関連づけながら、その内容を読み解くことで、淡々と「謎」に光を当ててゆく。膨大な研究成果をコンパクトにまとめた、絶好の「死海写本」入門書。(講談社学術文庫)
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年03月06日
コンセプトや内容など「死海文書のすべて」とかなり被っているのだが、こちらの方が多少詳しいし最新の研究の内容など取り込んでいて良い。「死海文書のすべて」の後で研究の結果がひっくり返ってることがある(クムラン遺跡のドゥ・ヴォー説の修正や、第一エノク書と巨人の書の関係など)ので…その辺は後発の利だろうけど...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月13日
1947年より死海の北西岸のクムランにて発見された写本群――通称「死海写本(死海文書)」について解説した書。紀元前後のユダヤ教の一派「クムラン宗団」が残したこれらの写本群の内容や思想を紹介すると共に、その歴史的背景や聖書との関連、そして写本発見の意義について解説する。
本書は、同著者が2003年に講...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月18日
1947年にベドウィンの3人の若者たちによってクムランの洞窟から発見された旧約聖書の写本。僅か14ドルで古物商に持ち込んまれた。牧歌的な情景で単なる美しい話のようで、具体的にはあまり知られていない。同年5月14日に行われたイスラエル建国宣言の直前の大混乱時期、パレスティナ独立戦争開始前夜のさなかで...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月10日
私も死海写本について、なかなか、その内容が公表されないこともあり、原始キリスト教、あるいは、イエスについて書かれているとか、キリスト教の秘密が書かれているとか、あるいは、今のカトリックに不利な内容が書かれていて、公表されないのではと、ミステリアスな、あるいは、通俗的な興味を持って、考えていたが、この...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月25日
オカルト的な解説ではなく学術的な解説。公開に至るまでの紆余曲折、写本が書かれた背景を経て、写本に何が書かれているのかが示されている。
クムラン宗団(ユダヤ教の一派であるエッセネ派ないのグループ)による写本であり、宗団の思想を反映した取捨選択や註解が付けられている。しかしながら、かなり古い時期の写...続きを読む
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