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「バイエルンの薔薇」と呼ばれ、ハプスブルク家六百有余年の歴史上最も美しいといわれた皇妃エリザベート。激動の時代、彼女は嫉妬と羨望のなか、皇室の因習に抗い自由奔放に生きた。没後百年を経てもオーストリアの人々の心を捉えてはなさない"シシィ"エリザベートの波瀾万丈の人生をいきいきと描いた決定版!
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Posted by ブクログ
読みやすく、スイスイ読めました(´▽`*) 最初、シシィがヨーゼフに反抗していたり大口叩いてるのが意外だった。 ゾフィーとの対立でも、随分言い放っていたし。 自由を求めて旅をするシシィを見てると、ミュージカルの曲が頭に浮かんでくる。
オーストリア皇帝でハプスブルク家フランツ・ヨーゼフの妻エリザベート。オーストリアでも人気の高いこの人はどんな人だったかに興味を惹かれて購入。15歳で堅い宮廷に嫁ぎながら、一度履いた靴は二度と履いてはダメなど、宮廷の慣習を打ち破って自由に生きる姿がすばらしかったです。宮廷の秩序を重んじ、帝国と皇室を守...続きを読むることを考えた姑のゾフィとの確執は当然の流れ。自由に生きた代償からか、ゾフィ亡き後の晩年は、孤独な人生に。ゾフィとエリザベートの対称的な生き方には考えさせられました。後半は少し粗くはありましたが、歴史もよく分かるいい本でした。
何度かミュージカルも見てウィーンやハンガリーの縁の地を訪ねたことはあったが、改めてシシィの激動の人生を知ると感慨深い。 しかし、そもそもあらゆる物を手にしているのに満ち足りない性分なんだろうか。自由で勝手な考え方に共感したり可愛いなと思いはするけれど、理解しがたい点も多々。 改めて観劇したりシシィの...続きを読む博物館に行きたいと思った。
歴史に基づいたフィクション。 9月にオーストリアに行ったばかりなので、本に出てくる光景が目に浮かんだ。 皇妃の責任を放棄して旅してばっかりいた自由人。と思っていたシシィの印象が変わった。 皇族の歴史、伝統や責任を重んじるあまり、ヨーゼフを自分で道を切り開くことのできない人間に育ててしまったゾフィ。 ...続きを読むこれからは自由に育てるべきだ、とルドルフに自由すぎる教育をし、自らも自由すぎる生き方をしすぎたシシィ。 どちらの気持ちもわかるが、やはり自分の価値観だけではなく他人の価値観を受け入れ、自分に折り合いをつけていってこそいい人生が送れるのだと思った。 多面的に物事を見て判断することの大切さを改めて感じた。
自由気侭な少女時代から皇妃になるまで、 そして皇妃になってからも、奔放な生き様で周りを圧倒していったエネルギッシュな女性シシィの物語です。 縦糸には当時の複雑な世界情勢が描かれ、 横糸として、人々のそれぞれの思いが丁寧に紡がれています。 それぞれの立場の人がそれぞれの守るべきものに必死の姿が浮かび...続きを読む上がって来ていました。 あるものは皇帝であり、 あるものは皇妻であり、 またあるものは皇母。 慣習と伝統を守る為に己を棄てて、自我を抑え、立場に固執する生き方と、 それをかなぐり捨て、徹底的に抗戦しようとする若きシシィの姿が藤本ひとみさん風に料理されていました。 全体に一貫したテーマは「愛」でしょうか? それも渇愛。 求めてもとめて、もとめぬく愛。 報われない愛。 なぜなら、 それは自分自身が作り上げた城から一歩も出る事のない「愛」だから。 自分への愛だから。 相手への愛でない愛というのは空しく哀しい。 そんな虚無感が漂う全ての登場人物。 一生懸命に時代を生き抜き走り抜けた人々の「ひたすらな生き方」を 「愛」と絡ませて物語は、 読むものに「誰も悪くないんだよ」と思わせるものがありました、、、 違う時代に生きていたら、もし現代に生きていたら、、、 と、思うのです。 それぞれが、自分の善にとらわれ、相手との対話がボタンの掛け違えだったり、 時代の奔流だったりと。 人は空しく回りながら、 生きていくものだと痛感しました。 そして、 読み終われば「あああ、人の事はわからないが、わかろうと努力する事は必要だな」となんだか優等生的感想で終わるのです!
目の前にエリザベートがいたら、「思い切り抱きしめてあげたい」と何度も思った。 魅力的なシシイ。 自由なシシイ。 寂しいシシイ。 どんなシシイも全てを抱きしめてあげたい と思わずにはいられなかった。 常に何かを探していて、掴んだと思ったらそれは違っていて、ようやく「幸せはそばにあった」と気付いたのに...続きを読む これからだったのに。。。 胸がせつなくなるところが多々あった。
シシィ(エリザベート)は 自由と自分の存在意義を求め続け、 フランツ(皇帝)は 家庭の愛ややすらぎを求め、 ゾフィー(継母)は ハプスブルク家の存続に走る。 ひとりひとりの想い、信念がすごく伝わってきて、 そのどれもが理解できるし、求め続ける気持ちも とってもわかる。それらが噛み合わず、どんど...続きを読むん 崩れていく… せつない本でした。
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