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「いま」「ここで」、〈それでよい〉と語る勇気。近代的思考の基礎を作ったドイツ観念論の四人の代表的哲学者。彼らの思想の核心には、歴史の「これから」におのれの身一つで踏み出す勇気と決断があった。先達の思想を受け継ぎ、かつ乗り越えて行くダイナミックな思想の歩みを、これまでになく平易かつ明快に解説する。(講談社選書メチエ)
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Posted by ブクログ
最初に言っておくが決して平易な・わかりやすい書ではない。哲学にあまり馴染みがない者にとっては、中身を読み砕くのに少々時間と知識を要するかと思う。しかし、それだけ苦労しても読み解く価値がある。 この書を通して得られる知識は、主に「ドイツ観念論」が出現した意味と、時代背景についてである。ドイツ観念論と呼...続きを読むばれるものたち―カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルの論―の中身についての解釈も得られるが、それ以上に大きいのはこれらを突き通す流れを得られることだと私は思う。他の哲学書では割と味気なく出現するように感じられるドイツ観念論に対し、ある種の熱狂や迸りを感じられるようになった。
「終末論的陶酔」とやらでドイツ観念論を考える フランス革命をひとつの契機とするような、自由の時代の到来=歴史の完成、を迎えた自分たちだからこそ、これまでをすべて客観的にながめ、まったく新しく未来を考えはじめることができる そういう地点に爆発した思想 というのは面白かったけど、ヘーゲルのあたりで...続きを読むちょっとしんどくなる めちゃ観念的やん、と思った たまたま並行してフーコーやレヴィ・ストロースを読んでたせいもあるかもしれないけども、ちょっと厳しい てか、これだけの体系を学ぶのに、ドイツ観念論はじめまして、で、これというのがきつかったのか?
時代性をもったドイツ観念論(カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲル)を取り上げることで、今を生きる覚悟ともいうべき思索を促してくれた。 哲学の営みはすごい。改めて、そう思った。
■983, 2019.09.17 「自由」の観念が独特。ここをわからないとドイツ観念論はほとんど解釈不可能に思える。
「終末論的陶酔」―フランス革命という出来事に居合わせた自分たちこそが人間の歴史を総括しうる視点を確保しているという意識―を、カントに始まるドイツの哲学者たちが共有していたという視座のもとに、個々の思想家の歴史意識を掘り下げ、その視点から各人の思想を再構成しようとする解説書。タイトルから思い浮かぶよう...続きを読むな、いわゆる教科書的な解説書ではなく、非常に独創的な解釈がちりばめられており、ドイツ観念論という思想運動がいかなる意味を持つものなのかを明らかにしてくれている。
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ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル
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