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脳科学が明かす日本語の構造。英語で"I love you."とは言っても、日本人は決して「私はあなたを愛している」などとは言わない。「雨が降る」を英語で言うと、"It rains."のように「仮主語」が必要になる。――これはどうしてか? 人工知能研究と脳科学の立場から、言語について実験と分析を重ねてきた著者が発見した新事実。それは、日本語の音声がもつ特徴と、主語を必要としない脳の構造とが、非常に密接な関係にあることだった。斬新な視点による分析と、工夫をこらした実験、先行研究への広範な検討を重ねて、主語をめぐる長年の論争に大きな一石を投じる、衝撃の書! (講談社選書メチエ)
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年04月05日
言語によって脳が成長過程を通して違う構造を作るらしい事が脳解析からわかって来た。
英語脳で日本語を見る場合、日本語らしい日本語が出来なくなる可能性すら暗示しそうな報告である。
また、さまざまな雑音を言葉的に捉える日本語の感覚もここから読み解いていけそうで、言葉と脳の関係、そして、母語に日本語を持つと...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月29日
懇切丁寧。
タイトルの内容を語るのに必要な予備知識の為に本の半分強。
途中、「何が知りたくてこの本読んでんだっけ?」って忘れそうになる(^^;
「雨が降る。」を英語で言うと"It rains"
なんでItが要るんだ?
と違和感を覚えたことがある人は読んでみた方がイイ。
心と脳...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月21日
これは掘り出し物の本である。
著者の月本洋さんは工学博士で、人工知能が専門であるようだが、博学ぶりが凄い。言語学、脳科学、心理学、修辞学などの世界を縦横に行き来し、おまけにどうやら木村敏さんの本も読んでいるらしく、「私」=「あいだ」の理論まで登場する。
認知も表現も、人間「精神」のはたらきにあたって...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月21日
言葉の処理方法を認知学、心理学、脳科学等の様々な側面から解き明かしてくれる点について、新たな視点を得たよう思われます。また、日本語の文法について、日本語には主語がないとする説があることや、明治期に列強に追いつけ追い越せの風潮のなか、英語を国語とする案があり、英語を土台とした文法がつくられたことに大変...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月30日
第1章からしばらくは、身体を軸とした認知科学の入門書、もしくはまとめ本という風である。かなり、面白い。そしてかなり話は認知科学全般を横断する。認知科学は現代版の哲学だと以前から思っていたが、その思いを強くする。月本さんのまとめ方で行くと、ほとんどカントのカテゴリー論に近いよね、と思って読んでいると、...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月19日
母音は左脳、子音は右脳で処理される。
また、言語処理は左脳、自他認識は右脳で行われる。
日本語は母音が多く左脳で処理が始まる。
しかし英語は子音が多く右脳で処理が始まるが、
その際に自他認識を行う分野に対しても刺激がいくので
英語では主語がほぼ強制的に要求されるという論。
ここであげた言語処理とはブ...続きを読む
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