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グローバリゼーションの時代、国家とメディアの関係は敵対か、はたまた共存か? IT技術は〈人間〉への福音か、それとも呪いか? ──来るべき世界における権力・メディア・人間の関係を根底から考察する。(講談社選書メチエ)
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Posted by ブクログ
インターネットの成り立ちについて、1.国家、2.資本主義、3.創造的生産集団の3つをキーに読み解いていく。 その初期段階において、国家の秘密裡のプロジェクトとして産声を上げ、 冷戦のなかで、資本主義体制側のイノベーションを推進させ(社会主義体制側においては管理しようとする)、勝利するが、それは同時...続きを読むに「管理の水漏れ」を生み、国家に大きな「外部」とのかかわりを生むことになった。ただ、そもそも国家とは非公式に外部とのかかわりを持つものであり、切り離せるものではない。 しかし、その外部=過剰さは残されたままインターネットは民生化される(⇔ラジオ、テレビなど20世紀のメディア)。そして新自由主義経済の土壌の中で急速に拡大し、小さな政府が撤退した領域を埋めるように拡大していく。 さらに近年のアラブ動乱におけるソーシャルメディアの使われ方のように、「自発的に暴動を起こさせる」という点でももともと持っていた軍事性が露わになり始めた。サイバー攻撃はその責任の所在が分からなくなる、ユーザーが巻き添えを食らうことも多い特性もある。 労働者はその「消費」≒「生」さえもが、情報として生産の要素になっていく世の中で、果たしてこれから・・・ --- 想像以上に難解でした。 インターネットという技術について、その社会の中でどういう位置づけができるのかを解き明かそうとする試み。
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和田伸一郎
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