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日本人の中には「海」がある。なぜ田植えのときにイワシを食べるのか。山村でも神事の供え物には海の魚を使うのか。日本文化の基層としての海洋性。村落共同体ともノマドとも異なる漁民たちの「ゆるやかな定住」。知られざる海の生活から見えてくる「もう一つの日本」。柳田国男以来の硬直した日本観の見直しを迫る画期的論考。(講談社選書メチエ)
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Posted by ブクログ
日本人は陸に封じられた魚である、という表現が面白い。 田植えの時にイワシを食べ、山村の神事でも魚を供え、漁村の祭りでも米は欠かせない。 半農半漁とは、農家と漁師が半々ではなく、1人が両方やることで、集団で移住してきた人たちは、移住元の習慣を頑なに守るのではなく、移住先の習慣に染まり切るでもない。 ...続きを読む日本のありようって、階層やラベルで分けられるようなものではなく、文化人種の、地域によってグラデーションがあるだけのカオスな坩堝なのかもしれない。 ここまで書くと、 和の精神は同調ではなく尊重にあり。 なんてまとめたくなるけど、そんなキレイにはいかねーよ。 故にカオスなんだから…。、と思ってみたり。
[ 内容 ] なぜ田植えのときにイワシを食べるのか。 山村でも神事の供え物には海の魚を使うのか。 日本文化の基層としての海洋性。 村落共同体ともノマドとも異なる漁民たちの「ゆるやかな定住」。 知られざる海の生活から見えてくる「もう一つの日本」。 柳田国男以来の硬直した日本観の見直しを迫る画期的論考。...続きを読む [ 目次 ] 序章 「海洋性」を抱く「山島」 第1章 海洋性とは何か 第2章 地先沿岸漁村という世界 第3章 海を求めた日本人 第4章 地先沿岸漁村の交流のかたち 第5章 出漁漁民の移住集落という世界 終章 日本文化の基層としての「海洋性」 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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