軍人皇帝のローマ 変貌する元老院と帝国の衰亡

軍人皇帝のローマ 変貌する元老院と帝国の衰亡

1,650円 (税込)

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4.0

共和政期以来、ローマ帝国を支えてきた元老院。しかし、軍事情勢が悪化し、貧富の差が拡大した三世紀以降、支配権はバルカン半島出身で下層民からのぼりつめた軍人皇帝の手に移る。アウレリアヌス帝、ディオクレティアヌス帝、コンスタンティヌス帝など、七七人中二四人が、バルカン半島出身の軍人皇帝である。ローマ文明を担うエリートの元老院の失墜と武人支配への変化を描き、ローマ帝国衰亡の世界史的意味をとらえなおす。(講談社選書メチエ)

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軍人皇帝のローマ 変貌する元老院と帝国の衰亡 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    ローマ文明が国と共に滅亡したのは、その担い手たる文人貴族に脆弱性があったからとする。文人貴族が武人支配に敗退したのはなぜか? その脆弱性を時に国が滅んでも文明としては存続した中国と比較しながら解き明かしていく。軍人皇帝時代以降のローマ帝国で中国のように軍人貴族が文人化しなかったのはなぜか? 文人貴族

    0
    2021年07月09日

    Posted by ブクログ

    同著者の「軍人皇帝時代の研究」の発展編とも言える内容。イリュリア人皇帝の分析から、元老院の質的変化も追いつつ、帝国の衰亡要因の考察までが語られている。中国史との共通項とその違いについての記述は興味深かった。

    0
    2020年07月20日

    Posted by ブクログ

    軍人皇帝時代に焦点を当てたローマ帝国(文明)衰亡論。
    衰亡の原因を元老院貴族から軍人への支配層の変化に求めた一冊。

    五賢帝時代までに政治的支配層である元老院身分の制度化に伴い文人化が加速した一方、領土拡大に伴う外圧・内乱の可能性は帝国全土に広まった。
    その中で軍事経験に乏しい元老院身分に代わって、

    0
    2017年06月21日

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