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詩人の「わたし」と恋人の「S・B(ソング・ブック)」と猫の「ヘンリー4世」が営む超現実的な愛の生活を独創的な文体で描く。発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高の作品だと思う。村上春樹があり糸井重里があり、村上龍があり、それ以前には筒井康隆があり栗本薫がありというような優れた達成が無意識に踏まえられてはじめて出てきたものだ」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作。
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Posted by ブクログ
言葉の価値、意味を超え、味わいを与え、“言葉”の地位を見事に向上せしめる。 その言葉で‘’世界”を拓き、アップデートするダイナミズムを表現する物書きの凄みに震えた。 ちゃんと日本にもいるやん。 って。 個人的には教科書に載せてほしいほど。 先生は困るだろうけど。
大学2年の時に友人宅で薦められて読み、冒頭数ページで心をガッツリ持って行かれ、帰り道に書店に寄り「文庫なのに高いなぁ…」と思いながら購入した記憶がある。 とにかく勢いのある小説なので読み進めるスピードのコントロールが不可能。特に授業シーンのスピード感リズム感はハイフェッツの演奏並。逆に立ち止まると内...続きを読む容が頭に入ってこない。そんな小説。どんな内容かと問われると説明が難しい。 愛についての小説でもあるし、死についての小説でもあるし、読み手によってどんな小説にもなり得るというまるで変幻自在なスライム状のように存在している作品。そろそろ再読してみようと思う。
映像的でしばらく眼窩に留まっていて、一度読んだら癖になってしまいました。もう何度も読んでいます。唯一無二の小説。
再読。 再読、とはいっても今までは単行本、及び講談社文庫で発売されていたものを読んでいた。 今回は講談社文芸文庫として出版された版で読んでいる。 うちには三種類の「さようなら、ギャングたち」があるということだ。 もっとも多く読み返した作品がこの「さようなら、ギャングたち」だろ...続きを読むう。 二桁、までは到達していないだろうけど、七、八回は読み返したと思う。 それほどまでに読み返すほどの魅力がこの作品のどこにあるのだろう。 すでに内容を知っている状態で読み返すと、始終切ない気持ちで読み通すことになる。 本当に切ない気持ちになってしまう。 本当に哀しい気持ちになってしまう。 何故なんだろう。 短いフラグメントが集積されてひとつの物語を形作っている、という形式。 バーセルミや村上春樹の「風の歌を聴け」やブローティガンの「アメリカの鱒釣り」「西瓜糖の日々」のような形式、と言えば分りやすいだろうか。 詩、なのかも知れないし、前衛的なのかもしれない。 たった一行だけのフグラグメントもあれば大島弓子の漫画のみによるフラグメントもある。 僕は全く前衛的とは思っていないのだけれど、やはり他の小説とは全く異なった言葉、全く異なった文章で書かれていると思う。 コクトーの「恐るべき子供たち」やコルタサルの「南部高速道路」その他過去の様々な小説へのオマージュともとれる箇所も随所に見受けられる。 きっと僕が読んだこともない作品にも触れている箇所があるのだろう。 万人向けでは決してない。 読んでみて「全く意味不明」と思われる方もいると思う。 僕もきっと意味不明のままに何度も読み返しているのだと思う。 それでもこの切なさ、この哀しみの疑似体験は得も言われぬ快楽を呼び起こす。 だから何度でも浸ってしまう。
最初はなかなか入り込めなかったけど、読み進めて行くうちにどんどん世界観に引き込まれていった。読み終わった後も何度も好きなページを読み返す。
詩のような小説。言葉が自由に跳ね回っていて、今まで読んだ小説と全く違う、不思議な体験をした。異世界に住む人々(+動物、その他)をユーモラスな文体で描いていて、コメディと思って読んでいると、思いがけない角度から寂しさや悲しさを引き出される。不思議で魅力的な作品。
言葉で言い表すことが難しい作品。 言葉を与えることで、何かに分類されてしまうのは、何かもったいない気がする。 この作品がいいと思える人には、わかってもらえると思う。 あえて言うなら、「チェストーッ!」くらいか。 この作品が、チンプンカンプン、なんじゃこりゃ?という人も多いと思う。 高橋源一郎が言葉の...続きを読む裏側に見えるよい作品と思う。
不思議な話だ。 小説というより詩。 なんの脈略もなく、突飛な文章が400ページ近く進む。 しっかりとしたストーリーも、ロジックもなくただ言葉だけがダラダラと。 なのにすらすら一気に読めてしまう。 きっと言葉の選び方がすごいんだな。 文章の流れを無視した言葉が入る事により、 独特のリズムをつくる。...続きを読む 凄いの一言だ。
ことばの持つ意味、名前のもつ機能が突風のようなグラデーションにさらされている。この小説そのものも、あらゆる意味でグラデーションの渦中にあるように思える。スリリング、しかし時折のぞく叙情は赤面するほど青い。これが詩的ということ?いや、暴力的なのだろうな、やはり、ギャングだけに。 もちろん読む方も、たえ...続きを読むず変化の渦に押し流されることになる。いま髪をさらっていった風は、はっとしたときにはもう彼方に吹き飛んでいてつかむことも再会することもできないのだ。
14.09.20 再読 やはり圧倒的。詩の様で詩ではない。 一章でキャラウェイの死、3章でS・B、ヘンリー4世。決して激しい描写じゃないのに、押し迫ってくるような悲しみがある。 私は大切な人がどっかいっちゃう話が大好きなようです。 09.05.19 再読 小説である事を逸脱。分かった気にさせ...続きを読むるくせに、自分の無知を露呈させたくなくて、迂闊に批評なんて出来ない。
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高橋源一郎
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