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晩婚化に伴い、激増する不妊治療の実態と、これに並行して進化を続ける出生前診断の実情を取材。技術が進歩し選択肢が増えたことで、より悩みを深める夫婦の姿をありのままに描き、大きな反響と共感を呼んだ。信濃毎日新聞に連載され、「新聞協会賞」を受賞した傑作ルポ、待望の書籍化!<文庫オリジナル>
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Posted by ブクログ
自分の経験と重なり胸が詰まる。 不妊治療は独特の閉塞感と孤立でどんどん追い詰められていく。当たり前が当たり前でないことを知る。努力の無力さを知る。 妊娠できた喜びも束の間、今度は出生前診断で命の選択を迫られる。 アメリカや東京近郊だけの新聞上の話だと他人事のように考えていたら、地方の個人産婦人科です...続きを読むら浸透している現代。 不妊の問題、出生前診断の問題は社会構造と深く結びついていて、一方向から読み解くことが難しい。 この本では、命の重さが錨になって、その周りを取り巻く現状と個々人のストーリーが丁寧に描かれ、誠実で読み応えがあった。 出生前診断により命を選別する事について善悪で語る事は非常に難しいが、少なくとも生殖医療と経済が結びついて暴走する事だけは断固反対したい。
よくよく考えさせられる内容だった。 不妊治療は本当に辛いと聞く。心の痛みもあるんだろう。 私も、目の前のことばかりに生き急ぐ人生を過ごしてはいけない年代になってきたと感じる。
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