ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
2018年11月、中国の研究者が「ゲノム編集をした受精卵から双子の赤ちゃんを誕生させた」と発表した。生命の設計図をいとも簡単に操作し、実際に子どもを誕生させたという報告の衝撃は大きく、倫理的・社会的な議論が巻き起こっている。本書は「ゲノム編集」という最先端の生命科学技術を基礎から解きほぐして紹介しながら、それが拠って立つ生命科学の歴史と系譜をも辿ることで、私たちが手にする利益と内包する問題点のせめぎ合いを追う一冊である。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
ゲノム編集についてCRISPR/Cas9を詳しく解説すると共にゲノム編集がもたらして来ている新しい時代をわかりやすく解説する内容。遺伝子組み換えの始まりから辿りCRISPR/Casの誕生と実用化までの歴史も概観できる。その技術的な内容も専門知識の無い読者を意識して平易に解説している。遺伝子治療の内容...続きを読むや人受精卵の編集についても概要がわかる。遺伝子ドライブについてその概要とリスクやメリットも考えさせられる。DNAを編集することが具体的に今現在どのようなことを既に実現しているのか、それを倫理的な問題と捉えるのかどうかなど最終章の記述は興味を持たざるを得ない。この分野の進展・技術進化のスピードは想像を絶するほどに速いので1年もすると景観が全く変わってしまうこともありうると考えて常にウォッチしてゆくことが必要なのだろう。
現在の技術でどこまでゲノム編集が出来ているのかがわかる一冊。 今まで遺伝子が親から子に引き継ぐ時、母親と父親の遺伝子が混ざり合う際、なんで的確に親の遺伝子の分と子供の遺伝子の部分が混ざるのかが謎だった。 遺伝子の線がいたずらに長くなったり、短くかけたりしない理由がはっきり書かれていてよかった。 ...続きを読む狙い通りに遺伝子を編集する、そしてその編集する遺伝子プログラムを遺伝子に組み込み自己増殖させることができる手法が出てきている。 特定の種を絶滅させられることもできる(蚊の絶滅を狙って試されている)。悪意を持って人に適用したら… 遺伝子が予想以上にプログラム風に作られていることがわかった
これも竹内薫・科学ブックガイドから。全くの知識ゼロからだと、結構ハードルの高い本だと思うけど、大学院の頃、多少なりこのあたりのことをかじったことがあったから、割とすんなり読み進めることができた。当時からそこまで興味を持てなかったけど、改めて、そんなに好きじゃない分野かな、と。これからの世の中、外すこ...続きを読むとのできない研究分野だし、全く無知でもいかんとは思うけど…。
ゲノム編集、CRISPR cas9は最早神の技術と言っていい。これまで有効な治療法がなく対症療法に頼るしかなかった難病に苦しむ多くの人々がこの技術により救われることだろう。 しかし、その運用には厳格な指針が必要であることは言うまでもない。すでに中国の科学者がこの技術を用いて遺伝子操作をされた子供を...続きを読む「作った」ことを発表しているが、それは許されるべきなのか。 小論文で出題されることも今後多くなると思われるが、そのためだけでなく、将来医師として生命倫理に関わっていこうとする者は深く考察しておくべきテーマの一つである。 本書は専門的内容を噛み砕いて解説しているので初学者向けと言える。医学部志望者には読んでおかれることをお勧めしたい。
最先端の生命科学技術である「ゲノム編集」と、それを従来より飛躍的に正確かつ高効率、低コストで実行できることを可能にしたツールであるCRISPR・Cas9の開発史を中心に書かれた前半と、エスカレートしていく技術革新の流れの中でこの技術が動物、さらに我々人間へと応用されていく上での倫理的問題点について論...続きを読むじた後半。 数十年前に勉強した遺伝学の知識を引っ張り出して理解しないといけないが、ゲノム編集技術に関する概略を分り易く説いてくれている。 倫理的問題についても、難病や遺伝性疾患に対する遺伝子治療など期待されている反面で、それを用いる際の判断の難しさ、「種」を短期間で絶滅に追い込むことも可能となった遺伝子ドライブ等々、容易にはクリアできない様々な危険性も孕んでいることがわかる。 但し、総じて医学、生物学の分野で論述が殆どで、一般層にもより身近である「ゲノム編集食品(農産物/畜産・水産物)」に関する記述は終盤の4ページほどのみだった。それらの食品を摂取した人体への影響などはまだ検証の段階にも入っていないであろうから詳しい言及は避けたのだろうけれど、その辺りを期待した分やや残念でもあった。
ゲノム編集については冒頭にもあるとおり「できない時に、やってはいけないというのは簡単だった」ということばに尽きるだろう。やりたい人が確実に存在する以上、ヒトでのゲノム編集も必ず行われる。アシロマ会議のような場でガイドラインを設定したところで中国のような国や新興宗教団体はお構いなしだろうし、当時は研究...続きを読むといえばアカデミックなものであったが今では企業で行われる研究のほうがはるかに進んでいる。 ・CRISPER/CASの優れた点はガイド分子としてRNAを設計すればよいという点。タンパク質を設計しなければならないジンク・フィンガーやターレンに比べ、非常に簡単で安価にできる。 ・回文配列は、ここから読み出されるRNAがヘアピンのような立体構造をとって働くことに特徴がある。 ・筋ジストロフィーの治療法を健康な人の筋肉増強に使うなど、治療とエンハンスメントの境界がはっきりしなくなってくる
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか
新刊情報をお知らせします。
青野由利
フォロー機能について
「ちくま新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
ウイルスって何だろう ──どこから来るのか?
宇宙はこう考えられている ――ビッグバンからヒッグス粒子まで
ニュートリノって何? ──続・宇宙はこう考えられている
脳を開けても心はなかった
「青野由利」のこれもおすすめ一覧へ
▲ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか ページトップヘ