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携帯とおさいふと鍵だけ持って外に出れば、いつでも知り合いに会えた――。自由に夢を見られる雰囲気が残った街、下北沢に惹かれ家族で越してきた。本屋「B&B」と小冊子を作り、おもちゃ屋「2丁目3番地」で息子のフィギュアを真剣に選び、カレー屋「マジックスパイス」で元気を補充。小さい街の大きなあたたかさに包まれ暮らした愛の記録。
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Posted by ブクログ
わたしの大好きな下北沢。 わたしの大好きなよしもとばななさん。 いつか住んでみたい!と漠然と思っていたけれど心の底から下北沢で暮らしてみたい!と思った。 音楽と言葉と、豊かで素朴な日常を大切な人やものと過ごせたら素敵だなぁ〜
この本を読んでいると自分が下北沢の住人になって吉本ばななさんと同じ時間・同じ場所で生きていたかのように思えた。 それだけでなくてその当時の下北沢の街の様子、人々の生活音、街全体の温度のようなものも感じられて、下北沢の街に住んでみたいと思った。
さすがの感受性! 詩や物語を書くのが仕事だけあって、 街や人との出会いを感動する力に驚きました。 読んでから僕の過去を振り返った時に、 よしもとばななさん目線になったつもりで、 人との出会いに幸せな気持ちになることが出来た。 トータス松本さんとのエピソード面白いし、 飲みが好きすぎだろと思いま...続きを読むした笑
吉本ばななさんの生き方とか、価値観、考え方、少しは理解出来ていたらいいな。 ただ今を大切に生きようと思った。そうすればいつか過去も大切なものになるだろうから。
吉本ばななさんのエッセイ。 下北沢という街は不思議なエネルギーと雰囲気に満ちている。トータス松本さんの声が降ってきたり、街でヒーローに会える。 人や店のエピソードは切なくも、それでも前を向こうとする感じが伝わってくる。 田舎者なので、下北沢に行ったことがないのだが、いつか行ってみたい。 その前にスマ...続きを読むホと財布と鍵をポッケに突っ込んで、自分の街を歩きたいなと思った。
あまり下北沢について書かれているわけではないが、筆者が昔住んでいた場所と、下北沢似ているところもあるが違うとこもある、そこの細かい描写がなされているエッセイであった。 筆者がこのエッセイ集を通して何度もいっていたのが、「今の空気感も大切にしながら、時代の流れに沿って生きること。しかし、昔の雰囲気も心...続きを読むの中のどこかにしまって生きていきたい。」ということ。 昭和の時代がよかった、そこに戻りたいという気持ちもかなり分かる。(平成生まれだが。) しかし、当たり前のことだが、自分が過ごしているのは、過去でも未来でもなく「今」である。 自分自身、現在インドで生活をしていて、日本が恋しくなることは多い。帰りたい、と思う気持ちは仕方ないことだと思うが、吉本ばななさんのように、哀愁は感じつつも、今ある生活に対して感受性を豊かにし、環境に対応しながらより実りのある「今」にしていきたいと思った。 また、やはり吉本ばななさんの表現力は、一言で言うと「やわらかい」と感じた。読んでいるこちらも情景を想像しながら、やわらかい、やさしい気持ちになれる。 なかなかハードなインドで生活をしてきて、またコロナにより3週間の在宅勤務を余儀なくされている中で、このやわらかい表現を忘れてしまっていた。 メリハリをつけて生活をしながらも、身近にあるものに対して注目をし、自分なりの描写をしていきたい。 最後にエッセイから。 「でも、ここに固定されたことによって、円そして縁ができていくことがなによりも嬉しい。」 周りにあるものに感謝しながら生きていきたい。
その街で生きるということ、街と人との繋がり、人と人との繋がり…読みながら色々なことを考えた。 あとがきが印象的だった。当たり前のようにまた会えると思っていた人に、もう会えなくなってしまうかもしれない日が突然来ること。 遠くに住んでいてなかなか会えない友達や、先輩、後輩、恩師、よく通ったお店の店員さん...続きを読む… 残りの人生であと何回会えるんだろう、どのくらいの時間を共有できるんだろうと考えると、いつでも会える距離に大事な人がいる事は本当に幸せなことで、とても貴重なことなんだとしみじみ考えさせられた。だからこそ会えた時に、これが最後だとしても後悔しないように人と接したいと思った。 今はコロナ禍で難しいけれど、会いたい人には会いにいくことを惜しまない人間でいたい。 早くコロナおさまれ〜!
吉本ばななさんの本は初めて読んだけど、 ある意味まっすぐでユーモアある言い回しで楽しく読めました。 人情の街・下北沢。 きっと吉本さんが住み始めた頃と今の様子は全く違うものだろうけど、 東京にもご近所付き合いがあったんだなぁ、 田舎だけじゃないんだなぁと安心しました。 やっぱり下北沢は憧れの街だ。
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