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お布施をくすねた罰で、鎌倉にある禅寺・三光寺に送られることになった、お気楽跡継ぎ坊主の高岡皆道。不動明王のような強面の禅一、謎めいた優男の高仙ら“ワケアリ”の先輩僧侶たちに囲まれながら、慣れない修行に四苦八苦。そんなある日、修行仲間の源光が脱走騒ぎを起こし――。すねに傷もつ「悟りきれない」修行僧たちの、青春“坊主”小説!
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Posted by ブクログ
坊主見習いの修行中のお話。お寺ならではの言葉も出てくるけど、基本的に読みやすいので、すいすい読めて、楽しいです。坊主も人だよなって思える作品です。最後には心があったかくなります。
初成田さんでしたので、このあとすっかり成田さんの職業シリーズ?wにハマってゆきました。お坊さんの厳しい修行、そしてその後に。清々しい気持ちで読み終わりました。
高岡皆道(たかおかかいどう)は300年続く中規模の寺の後継ぎ坊主。 仏教は嫌いだが、家のために、大学で潰しのきかない仏教科を出て継いでやった、寺だって一種の自営業である、そんな思考だった。 お布施を抜いて、お経も端折っていたのが父親にバレて、まるで更生施設に入れられるように、禅寺・三光寺に修行に出...続きを読むされてしまう。 同期で同室の、滝川源光(たきかわげんこう)は大きな寺の跡取り、定芯(ていしん)も寺の息子で、仏教好きの修行好き、体格のいい陽元(ようげん)だけは僧侶ではなく、脱サラしたという。 飄々とした、貫首(かんしゅ)円諦(えんてい)和尚。 先輩の禅一(ぜんいち)と高仙(こうせん)は、黒く塗った白と白く塗った黒…みたいに正反対。 堕落を誘う言葉は耳に心地よく。 どれだけ厳しい修業をしても、仏陀のような悟りを開いたものはいない。 人の煩悩の種は尽きず、業は深い。 しかし、それはビジネスの種であり、悪魔のつけ入る隙でもある。 お料理で体を救う、そのことで心も救う…と言うお話はいろいろ読んだ。 ついに、真っ向から綾雲に乗って仏教小説が来た!!! 少し専門用語がなじみ薄かったが、ある意味仏教ブーム、御朱印ブームの今なら、十分受け入れられると思う。 基本的に宗教は個人の心の中の問題で、自分を救えるのは自分だけだと思う。 この作品の修行僧たちも、様々な形で、自分の中の問題と向き合って行った。 個性的な彼らの心の旅路も興味深く、しかし、テンポ良く進む若者の共同生活を見守るのも楽しいのであった。 表紙を見て、なんとなく「BL要素あるかな~」なんて思った私の煩悩も相変わらず(笑)
三光寺に集められた問題児の坊さん3人は荒修行に挑む事になる。質素な生活の中にも意外な抜け道があったり、最後には坊さんフェスをやったりと面白い。
初めあたりはファンシーダンスのパクリか?と思いつつあの人がコレでとどうしても被ってしまう人物達に相容れなさを感じてしまった。段々と登場人物の背景を盛り込みながら話が広がっていく。そこは重いのか軽いのかさらーっと進んで行く。 貫首、なんでもお見通しの清濁併せ呑む仏のような人物、ある意味恐ろしや。 ここ...続きを読むに出てきた僧達の様に懸命に程とはなんぞやと向き合っていればいいのだが実際には修行前の皆道のような坊主が多い気がする。そんな人に説教されても全然話が入ってこない。最近は冷暖房完備の寮で修行を行わないと若い人が継がないとお寺さんから話を聞いた。それじゃあねー
さらっと、でも、時にうなりながら読んだ。 自分と向き合うことの難しさ。傷に囚われすぎてもいけないし、傷に目を背け続けることもちがう。それぞれが悩みながら葛藤しながら、もがいて、でも今を生きる。今、いるこの場所で。 読経バンドで歌う皆道が考えた歌詞がとてもいいなと思った。 座禅を組んでみたい。
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坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常
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成田名璃子
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