① まず、ふたつの対象をキャラクタライズする。ただし、両者とも男性とする。なぜなら、女性と男性の組合せにしてしまうと、②でそこに設定することになる関係性が既存のジェンダーバイアスに引きずられたものになってしまい、さらにどうしても女性としてキャラクタライズした対象に女性である自己を重ねてしまうことによって、現実とは別個の世界として独立させたいファンタジーの中に現実世界の自己の影が不純物のように残存してしまうから。空想の世界を男性だけにしてしまえば、自己を透明な観察者としてそこから切り離すことが可能となり、それをヨリ純粋なファンタジーとして楽しめるから。
② 両者の間に何らかの関係性を設定する。ただし、両者は恋愛や性愛の枠組みにおいて解釈される。なぜなら、一般に多くの女性に共通の関心事項とされる恋愛や性愛の形式をとることで、女性同士でそのファンタジーを共有することが容易になるから。