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第16回開高健ノンフィクション賞受賞作! 現代美術のスーパースター蔡國強と、いわきの“すごいおっちゃん”志賀忠重がアートで起こした奇跡! ふたりの30年に及ぶ類い稀なる友情と作品づくりを辿り、芸術が生み出した希望を描く感動作。 【目次】プロローグ/はじめに/第一章 生まれながらの商売人 いわき・一九五〇年/第二章 風水を信じる町に生まれて 泉州・一九五七年/第三章 空を飛んで、山小屋で暮らす サンフランシスコ・一九七六年/第四章 爆発する夢 泉州・一九七八年/第五章 ふたつの星が出会うとき 東京・一九八六年/第六章 時代の物語が始まった いわき・一九九三年/第七章 キノコ雲のある風景 ニューヨーク・一九九五年/第八章 最果ての地 レゾリュート・一九九七年/第九章 氷上の再会 レゾリュート・一九九七年/第十章 旅人たち いわき・二〇〇四年/第十一章 私は信じたい ニューヨーク・二〇〇八年/第十二章 怒りの桜 いわき・二〇一一年/第十三章 龍が駆ける美術館 いわき・二〇一二年/第十四章 夜桜 いわき・二〇一五年/第十五章 空をゆく巨人 いわき・二〇一六年/エピローグ いわきの庭 ニュージャージー・二〇一七年/主な参考文献/謝辞
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年05月07日
福島県いわき市の志賀忠重さんと、ひょんなことから出会った中国人アーティスト蔡國強さん、そして、いわきの仲間たち。
2人とも、行動力と仲間を巻き込む魅力とパワーに溢れた人なんだろう。まさに本のタイトルどおり、空をゆく巨人のように、世の中を俯瞰して生きている人たちだな、と思った。
夢と希望を持つって、簡...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月13日
「なんと気持ちのいい連中だろう」
読み終えたとき頭に浮かんだのが、「ルパン三世 カリオストロの城」のラストで庭師のおじいさんが呟いたこの言葉。
こんなに気持ちのいい人間関係って、すごい。うらやましい。お願いです、心を入れ替えますから、そこに加えてください、ってくらい憧れる。
何年か前に横...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月15日
「こういうノンフィクションもあるのか」
というのが読後の率直な感想です。
一方は著名な芸術家であるものの、主題は
その芸術家が作り出す作品に関わる市井の
一人の人間が織り成す生き様です。
自分以外の「他者」のために常に生きていると、
こういう素敵な人間関係を築くことができるのか、
と今さらながら...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月07日
"国境を越えた友情というありふれたテーマ…"とはじめにあり、私も、こういう人と違ったことしてる人いるよな〜くらいに思いながら二人のお話を読み始めた
二人が何をしたいのかわからず、それぞれ自由な人なだけ、と思っていたが、だんだんわかってくる、二人の魅力、深い考えと筋の通った自由な思...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月25日
現代アートのスーパースター蔡國強と福島県いわき市の"おっちゃん"志賀忠重の30年近い交流を軸に、北極海単独徒歩横断に挑む冒険家大場満郎の話も織り合わさって、深みのある作品となっている。そして何より東日本大震災と万本桜という途方もないプロジェクトのこと。実に豊かな一冊。第16回開高健ノンフィクション賞...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月22日
冒頭の回廊美術館の写真を見ただけでもう、凄いセンスを感じる。
「反対者も参加者ですね。大事にしたほうがいいです」 By 蔡國強
アンチも作品の一部と捉えて大切にする。行動力も凄いのだけど、蔡さんも志賀さんも、考え方や感じ方に凄いセンスがあるんだよな。
それが伝わってくる川内さんのセンスもあるの...続きを読む
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