ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「女でいる」ための鎧を着込んだすべての同志へ! 「都会で働く大人の女」でありたい! そのために、心と身体にゴテゴテと甲冑を身につける。たとえばヨガ、赤い口紅、オーガニック生活。手を出してみては、うっかりはまったり、しっくりこなかったり。ややこしき自意識と世間の目に翻弄されながら、日々を果敢かつ不毛に戦う、本音しかないエッセイ集。 解説・中野信子
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
私も30歳を過ぎて、 お肌や体の変化を感じ始めた年頃で。 この本に出会えてよかった! なんかよくわからないけど もやもや~とした気持ちだったり、 なんだかな~と思うことを すぱっと潔く話してくれます。 洞察、推察、観察、そして自意識と思考。 言葉がおもしろい! なので、読んでてたのしい。 オーガニ...続きを読むックはファッション!笑
非常に良かった 素敵で読みやすい 最初は林真理子をもっと対象年齢を下げたような人かと思ったが 林真理子を下げる気は全くなく 女という水場にどっぷりとつかりながら 理知的にそれを俯瞰してみており その俯瞰している自分をまた水から 俯瞰してみるような 色々な視点を持っている点が心地良かった 私は...続きを読むこの作者が好きだ
女が武装(自分をよくみせる)のために使ういろんなアイテムにまつわるエッセイ。たしかに個々のアイテムを導入するかしないか自体、当人がそんな意図的に選んでなかったとしてもそれも含めてその人のキャラクターをあらわしてしまうんだよなあ。という着眼点から目から鱗だった。 自分や周りの人や世間の目に対する、深...続きを読むく切り込んだ冷静な分析が面白くて、あと四十路ならではの視点にもところどころで共感した。
「読書家への長い長い道のりで思ったこと」が印象的だった。 ジェーン・スーさんの、痒いところに手が届くような、しかも人を傷つけない言葉の表現が大好きだ。 そんなジェーン・スーさんが読書が苦手だなんて意外過ぎる。 文章を書くことは楽しめるけど読書が苦手っていう人もいるんだなぁ。 「対象物に劣等感を持っ...続きを読むていると、自分の感覚が信じられなくなる。これは面白いとされているはずだから、面白がっておいた方がいいかな?と、楽しめなくても楽しいフリをしたり、美味しくなくても美味しいと言ったり、はたまた過剰にけなしたり。」(p75) わたしにとって劣等感を持ってしまう対象物は「アート」だった。 昔から美術館は好きだった。 なのに、なんだか美術館を楽しめなくなっていた時期があった。 有名な絵画を見ても、絵よりまず解説文を読み、分かったような気になって絵をじっと見つめる。 有名な作品なんだから、何か感じなければいけない、という強迫概念に苛まれながらとりあえず見つめる。 だけど、特になんとも思わない。 だんだん、これを見ても心が動かないなんて、自分には美的センスが無いんだろうか、と悲しくなってくる。 そんな自分を認められずに、ミュージアムショップで中途半端なお土産を買って、無理やり楽しかった思い出として記憶する。 そんな事を繰り返している時期があった。 今考えるときっと、いつの間にかアートに関して、好きであるが故に劣等感を抱いていたんだと思う。 アートが好きな自分でいたい、感性が豊かな人間でありたい、という自分への期待が裏切られる劣等感。 作者が作品に込めた意図を理解したい、汲み取れるはずだ、そんな気持ちが空回りしてしまっていた。 そこから抜け出すには、いくつか段階があったけれど、ある作品を見た時に完全に劣等感から脱却したと感じたことがあった。 その作品は、大きいキャンバスいっぱいに緑で人が描かれていた。 私はいつもの癖で「なんで緑で描いたんだろう。どんな意図が隠されているんだろう」と考えた。 解説を読むと「好きな色をたくさん使いたくてこの絵を描きました」という趣旨の事が書かれていた。 それを読んで、そんなのアリ?と思う反面、そっか、そりゃそうだ、と腑に落ちた。 作品は作者が好きなように表現する場だ。 好きな色だからたくさん使いたい、当たり前の話だ。 そこに「人物を緑で描く事によって作者は何を表現したかったのだろう」なんて想像するのは勝手だし、それも楽しいけれど、答え合わせをする必要は無い。 だってもともと答えなんて無いのかもしれないんだから。 アートに対して自分の好きなスタンスで接することができるようになって、私はもっとアートを楽しむ事ができるようになった。 有名だろうとなかろうと、家に帰ったらこの作品の事はきっと覚えていないだろうな、と思う作品はサラッと見て通り過ぎる。 逆に、惹かれる作品に対しては、純粋に好きという気持ちで向き合う事ができるようになった。 「作品に込められた作者の意図」ではなく、「なんで自分はこの作品が好きだと感じるんだろう」と、アートを通して自分の内面を掘り下げる感覚。 それを味わうために美術館に行けるようになって本当に良かった。 逆にまだまだ劣等感を感じているのは服装に対してだ。 私は「装う」という行動に対等になれていない。 洋服を選ぶ事を楽しめずに、流行の服を見て過剰に批判してしまう事もある。 頭でなんやかんやと考える前に、どんどん色々な服装を試してみて自分が好きなものを探せば良いとわかっているのに、なぜか勇気を持てずにいつまで経っても「装う」事への劣等感を拗らせている。 そんな卑屈な自分をさっさと認めて、自分に見合ったスケールで自由に楽しめるようになりたい今日この頃。
流行へのコンプレックス、ファッションとしての健康志向が作り物めいてて気に入らない、楽して綺麗になりたい自分…どれもこれも女性(TRFの世代ではないけど、最近の流行り物への皮肉とかは30代の私を含めどの世代でも共感されそう)の気分を的確に言語化してて、あるある、そう!その通り!と思う。全体的に自嘲を込...続きを読むめて楽しく書かれてるのでたまにクスッと笑ったり、とにかく笑いとばせる。(自意識過剰な自分を自覚して文字にして笑い飛ばしてしまおうというサバサバと読者と共有しようという著者の自意識が見えるという入れ子構造ではあるけどw ) この本を居心地悪く思う人は、同族嫌悪に近い気がする。抜けきれない恋愛体質を理屈っぽく書くのはちょっと飽きた。前半のレギンス、TRF、プチトマトあたりが面白かった。手料理、自撮り「修正箇所は逆説的にコンプレックスを正確に言い当てており」、核心をついててドキッとする京都は名言が多い。「時代という名の遠心分離機」「ヤングの京都は同ブランドのセカンドライン」「文化的サビ抜き」 p6「京都に興味が持てぬ自分を後ろめたく思う一方で、ハワイに現を抜かす連中に鼻白む。結果、それらの甲冑を軽やかに装着する婦女子をうらやみながら「あのブドウは酸っぱいに違いない」と、いらぬ言葉を吐いてしまう。 (略) フランス人は10着しか服を持たないと言うし、ときめくものだけ残せと言う人もいます。思い込みのストッパーを外し、ひとまずぜんぶ試着する。」
スーさん節炸裂!って感じ。意外だったのはここまで書ける人が読書が苦手で、全て読み切らないといけないと強迫観念的な意識を幼少から持っていたこと。 ものすごく共感できたのはぱっつん前髪女性の生態について、ぱっつんが甲冑になるなんて考えても見なかった。鎧はその都度着脱可能と思いつつもいざとなったら脱げない...続きを読む、捨てれないものが増えていくばかりだなと。
タイトルもそうだけど、ジェーンさんは比喩表現が面白いね! 面白おかしくエッセイを読んできて最後の「結びに代えて」で泣ける 私もグズグズと棄てられない物が心のクローゼットにあるからさ・・・いつか自然と手放せる日が来るまでは置いといていいんだなって
スーさんのエッセイ、初めて読みました。 堀井美香さんとのポッドキャストが爆発的に面白く、そこから手に取りました。 スーさんと同い年でした。どうりで、共感しかないわけだ! 恋愛至上主義の話とか、同じ時代の空気を知ってるからこそ「わかるー!」が盛り沢山。
上手いこと言うな、という感じ。取り上げるクローゼットの中身に、自分もと思えるかまったく気にならないか、単にそれが満足度に比例するのだろう。言い回しは的確に思える。 なお、今の自分にわかる話。 赤い口紅(ほぼ未使用で古いのに捨てられない) TRF(ビタイチ変わってないのわかる) オーガニック(まだ...続きを読む試せてない) スマホケース(自分は手帳型愛用なので耳が痛い) シンデレラ(PCに笑う) お茶請け(海苔が美味い) 山田明子(知らなかったのでググった) 手料理(しない) ヒーリングミュージック(病院や整体で聴くのが苦手) 女子(朋ちゃんはわかりやすいがまだ信用できない) 最高の日曜日(これだ)
タイトルの甲冑という表現が秀逸。上質なエンターテイメントの条件として、誰もが「これは私の事だ」と思わせてくれることと文中で書かれていましたが、私的にはズバリこれは私の事だと思わせてくれる内容でした。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。
新刊情報をお知らせします。
ジェーン・スー
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
もしも、東京
私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな
おつかれ、今日の私。
女らしさは誰のため?(小学館新書)
新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない
生きるとか死ぬとか父親とか(新潮文庫)
女に生まれてモヤってる!
女のお悩み動物園
「ジェーン・スー」のこれもおすすめ一覧へ
▲女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。 ページトップヘ