禁足地巡礼【電子特別版】

禁足地巡礼【電子特別版】

935円 (税込)

4pt

3.3

【電子特別版】は掲載写真をカラー化しております。

大島半島ニソの杜、氣比神宮の社叢、沖縄の御嶽、八幡の藪知らず、将門の首塚、対馬のオソロシドコロetc. 人が足を踏み入れてはならない場所が、日本各地には点在している。

奈良県大神神社の三輪山や沖縄の御嶽(ウタキ)のように、主にご神体とされている山や祈祷所のような神聖な場所であることが多いが、千葉県市川市の「八幡の藪知らず」のように、謂われがはっきりとわからなくても未だに「入ったら出てこられない」といわれている怪談要素の強いところもある。

古代信仰が残っている長崎県の対馬にある禁足地は、その名もずばり「オソロシドコロ」。うっかり足を踏み入れたものは、わらじを頭に乗せて「インノコ」(犬の子)と、自分は人間でないと言いながら後ずさって出なければならない、転んだときは片袖をちぎって身代わりに置いていかなければいけないなど、厳格な畏れの地だったという。
また、対馬のお隣、沖之島はいまだに島全体が禁足地で、限られた男性が祭りの日に入ることだけが許されていたが、世界遺産に認定されたことで、禁足が格段に厳しくなってしまった。

男子禁制、女性禁制であった場所が、時代の移り変わりとともに男性も女性も参拝できるようになったり、管理者・後継者がいなくなって消えていったところもあるように、時代とともに禁足地も変わりつつある。
本書であげられたスポットすべてに足を運んだ著者が、誰も体系的に論じたことのない「日本の禁足地」が持つ「恐れ」と「怖れ」と「畏れ」について考察する。

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禁足地巡礼【電子特別版】 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年04月16日

    法律的に一般の人が入っていけないとされていたり祟りがあると信じられていて誰も入らない場所を紹介していく本です。
    もっとオカルティックでおどろおどろしい内容かと思っていたけれど意外とさくさく読める内容でした。

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    Posted by ブクログ 2021年07月23日

    「禁足地」・・・なんとも言えない背徳なイメージと,
    うっすらとしたロマンを感じ手に取りました。
    (立入禁止場所)とは違う、響きになんとも期待感が膨らみます。
    著者は怪談研究家とのことですが、古代の事案について民俗学的なアカデミックな考察を進め、またネット版怪談話においては、現代のネットだからこその流...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月14日

    禁足地とは、触れられないものに触れる感覚がある本でした。ただ、読み終えたときに、考えさせられる部分もあり、奥深いものだとも言えます。

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    Posted by ブクログ 2019年06月22日

    「禁足地」という言葉には、それが醸し出す、何とも言いようのない(著者も書いているように)“ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワクワク感”がある。
    ま、この場合、“ワクワク感”よりは、ゾクゾク感の方がキモチにフィットするだろーという気もするがw

    とはいえ。その「禁足地」に“ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワク...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月29日

    禁足地…その名の通り、足を踏み入れてはいけない場所
    その理由は、神様の場所であったり、禍々しい場所であったり…様々

    この本は日本全国にある噂の禁足地に行ってみて、その理由を探ったり推測したりしたというもの

    平将門の首塚伝説は、実はその当時よりも後年になってからの方が祟りに対してナイーブになった話...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年04月18日

    ネットで見かけて。

    あまり学術的ではなく、
    どちらかいうとミーハーなにおいもする、
    禁足地談義。

    禁足地と半アウトローは相性がいいとか、
    禁足地は異界であり、
    異界に行って帰ってくる疑似行為として
    イニシエーションを行っているのではないかとは、
    面白い指摘もあった。

    対馬にある禁足地「表八丁」...続きを読む

    0

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