「サル化」する人間社会

「サル化」する人間社会

1,089円 (税込)

5pt

「上下関係」も「勝ち負け」もないゴリラ社会。厳格な序列社会を形成し、個人の利益と効率を優先するサル社会。個食や通信革命がもたらした極端な個人主義。そして、家族の崩壊。いま、人間社会は限りなくサル社会に近づいているのではないか。霊長類研究の世界的権威は、そう警鐘をならす。なぜ、家族は必要なのかを説く、慧眼の一冊。 ・ヒトの睾丸は、チンパンジーより小さく、ゴリラより大きい。その事実からわかる進化の謎とは? ・言葉が誕生する前、人間はどうコミュニケーションしていたのか? ・ゴリラは歌う。どんな時に、何のために? その答えは、本書にあります。

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「サル化」する人間社会 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    実は似たタイトルの他の本と間違えて注文してしまったもの。想定外で読み始めたが、とても面白かった。意図して読み始めたものでなくても、引き込まれた。
    ゴリラ(家族中心)、チンパンジー(複数雄、複数雌の集団)、サル(序列集団) 人間はゴリラとチンパンジーの間でどちらから進化したのか?という問いかけが印象深

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    2020年05月08日

    Posted by ブクログ

    サル、ゴリラ、チンパンジーとヒトの距離感と、なぜヒトがこのような社会を営むのかをつかむことができた。筆者の山極さんがゴリラへの愛情を込め、今西錦司さんから代々受け継がれる京大の霊長類学の系譜を丁寧にたどり、人間社会にメッセージを送る内容。幼少期のゴリラの遊びなどほんわかする話もあるし、ゴリラの同性愛

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    2023年05月06日

    Posted by ブクログ

    チンパンジーとボノボの本は読んでいたが、ゴリラについての本は初めて読んだので知らない事ばかりで刺激的だった。ゴリラの社会はなんとなく思っていたイメージとはかなり違っていた。この本はちょっとした読物といった体裁なので、次は著者のもっと本格的な本を読みたい。著者も書くように、類人猿の社会の比較から我々ヒ

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    2019年11月26日

    Posted by ブクログ

    京大総長の山極さんの本二冊目。
    こちらは割と読みやすい内容、文章で書かれていて、霊長類学入門には適してる一冊。

    ・霊長類学は人間社会を明らかにする学問(アプローチ)方法の一つ。日本が世界をリードしている分野の一つ。
    ・そこには日本人の中に人はサルから進化したという概念が無理なく同居できるから(一方

    0
    2019年02月12日

    Posted by ブクログ

    相手が何をしたいのか
    相手が今何をしてほしいと思っているのか
    自分が何を望まれているのかを
    汲み取り、いま自分はどういう態度をとるべきかを
    その場の状況に応じて応える。
    巷にあふれかえっている
    どこやらのビジネス書に書かれているような言葉ですが…
    この察知能力をゴリラたちが持ち合わせている
    いや、ゴ

    0
    2017年10月04日

    Posted by ブクログ

    猿は勝敗をつける。上下関係組織をもつそうです。それに対してゴリラは、勝敗を付けずに喧嘩してもお互いを理解して和解するそうです。組織も対等だそうです。

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    2017年06月11日

    Posted by ブクログ

     タイトルに異議ありw
     主にゴリラの社会について書かれている本である。
     人類の起源から分化しているサルやゴリラの社会を見れば、人の社会の起源も見られるのではないかという観点である。

     驚いたのは、酷く社会的な生き物であるゴリラのことだった。
     ゴリラには争いは無い。
     優劣をつけないのだ。
     

    0
    2015年08月07日

    Posted by ブクログ

    共通の祖先であるヒト科の仲間であるゴリラの生態を知り、非ヒト科のサル等と比較することにより、ゴリラとサルとヒトの違い、特に家族・集団・上下関係さらにコミュニケーション行動に関してその違いを明らかにしてくれる本です。▼▼▼言語が人間の食料革命(運搬→肉食→火による調理→農耕牧畜)に伴って生まれたという

    0
    2015年05月24日

    Posted by ブクログ

    食べ物の分配行動を生み出した「家族」は人間を人間たらしめる機能を持つ。ここでいう人間性とは向社会性。見返りの無い奉仕、もらったものは返す互酬性、帰属意識。こうしたものが家族と食卓を囲むことによって培われてきた。
    「共食」から「個食」へと、現代社会は個人主義への道を歩み続ける。「サル的」な競争社会へと

    0
    2015年01月18日

    Posted by ブクログ

    タイトルからもっと社会学的な本をイメージしていたのだが、良い意味で裏切られた。著者はアフリカでのゴリラ研究のフィールドワーク経験が豊富で(あのダイアン・フォッシーとも関わりがあったらしい)、それを元にした比較行動学的内容が9割を占め、より一層私好みの本であった。

    著者の研究に基づいたゴリラの生態に

    0
    2014年11月27日

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