誰のために法は生まれた

誰のために法は生まれた

2,035円 (税込)

10pt

追いつめられた、たった一人を守るもの。
それが法とデモクラシーの基(もと)なんだ。

替えのきく人間なんて一人もいない――
問題を鋭く見つめ、格闘した紀元前ギリシャ・ローマの人たち。
彼らが残した古典作品を深く読み解き、すべてを貫く原理を取り出してくる。
この授業で大切なことは、感じること、想像力を研ぎ澄ませること。

【最先端の知は、こんなにも愉快だ! 中高生と語り合った5日間の記録】

映画を観たり戯曲を読んだりのあと、中高生との対話がはじまる。
さぁ、本当の勉強をはじめよう。
「教養どころじゃなく、自分の価値観とか、ぜんぜん、すごい変わる授業」
「人生の大事な一部分になりました」――生徒

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誰のために法は生まれた のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「なんかよく分からないけれどここには大切なことが書いてある」と感じる本。
    そんな本に20代のころにはよく出会ったように思う。
    そしてなんだか訳の分からないままに読み進めて、運がよければそれを仲間と語り合って、何か掴みかけたような気がする手がかりを確かな手ざわりのある論理に変えていく。
    そんな経験が昔

    0
    2024年03月22日

    Posted by ブクログ

    法はグルになっている集団を解体し、個人を助けるためのものである。しかし、個人主義は個人の利益至上主義につながり、それは結局利益を目的として徒党を組むことにつながってしまう。その徒党に抑圧し食い物にされる個人がいる。ここにジレンマがあるし、そのジレンマに自覚的でなくてはならない。

    というのが概ねの理

    0
    2019年04月13日

    Posted by ブクログ

    近松の古典やギリシャ・ローマの古典、そして実際の判例を取り上げて、中学・高校生と一緒に法とは何か、自由とは何かを考える。徒党(グル)と個人。この対立で徒党を解体して徹底的に個人に肩入れすることが「本来」の法であるという。「占有」という概念が出てくる。二人の人が一つの物にかかわって争っている時に、高い

    0
    2019年03月08日

    Posted by ブクログ

    映画、喜劇を素材にして、タイトル通り法とは誰のために生まれたのか思考する試み。教養とは、こういうことだよと教えてくれる。自分が無知だということに改めて気づかされる。

    0
    2018年09月18日

    Posted by ブクログ

    法学部時代を懐しみながら読み進めた。学部入学時に読み、学部卒業時に再読することで自身の学びを振り返ることができるだろう。

    0
    2018年08月26日

    Posted by ブクログ

    再読する。
    人権とは、もともと何もないところから何かを生み出す「権利」ではなく今あるものを守るための「占有」だということ。
    誰のために、それは、徒党に対する個人のために。
    数々の古典を読み込み、最後に出てきた自衛官合祀事件の受け止め方は、判例集を見て、「他人の信仰に基づく行為に対して、自己の信教の自

    0
    2022年01月05日

    Posted by ブクログ

    対話形式で書かれており読み易いけども、内容は結構難しい、、
    何かをスッキリ理解させてくれる本というより、法や政治のような世の中の仕組みに対する興味関心を大いに沸かせてくれる、文学が持つ力を見せつけてくれるような本だ。中高生の頃にこんな本に出会えていたらな〜

    0
    2022年01月02日

    Posted by ブクログ

    このタイトルだけではなかなか読む気になれない(笑)

    きっかけはとても気に入った著書「絵を見る技術 名画の構造を読み解く」の著者秋田麻早子さんのブログで絶賛・紹介されていたからだ
    かなり前のことなので内容も覚えていないが、興味深くぜひ読んでみたいと思いずいぶん前に入手しており、ようやく着手できた

    0
    2021年06月16日

    Posted by ブクログ

    諸富徹氏が新聞で、中高生向けに行われた講義をまとめたものの一冊として紹介していて、気をひかれたのだけど、読むかどうかちょっと迷った。というのも、同時にヒット作としてあげられていた「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」を以前読んだとき、すごく苦労したからだ。もちろん、非常に考えさせられる内容で、知的な

    0
    2019年02月04日

    Posted by ブクログ

    現代の法に慣れていると、この言葉から想像するものとはかなり違う法の話で驚く。法の起源となるギリシアやローマでの倫理というか、ものの考え方に遡ることで、現代の法を批判的に考え直す内容。

    この本の骨子だけ書いた本があったら、ほとんど誰も関心を持たなそうだが、高校生への講義を口語で書いてあることで、上手

    0
    2020年11月07日

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