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Posted by ブクログ 2021年01月15日
正統と異端に関して、カトリックをベースに社会現象も含めた議論は非常に難しかったが、基本的な考え方に関して多くの切り口を備えておくことの重要性を再認識させられた.キリスト教を基に議論が展開されていたが、仏教の話も出てきて著者の目のつけ方の深さを実感した.宗教的な、特にカトリックでいう「正典」「教義」「...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月17日
トニ・モリスン「他者の起源」の日本語版序文の解説を読み、著者に興味が湧いたので読んでみた。
著者のフィールドであるキリスト教史において「正統・異端」がどのように生まれ、機能しているかから始まり、ゆくゆくは現代のアメリカや社会を覆う正統なき異端の時代を、見事に読み解いている。
「正統・異端」という...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月28日
基本的にキリスト教を中心に論を進めるが、「異端たるためには、正統に取って代わるだけの信念、気概が必要」との指摘は鋭い。
正典、教義は正統から派生するもので、正典から正統は生まれないというのも考えればその通りで、プロテスタントの基盤はむしろ危うい。諸派、原理主義が生まれるのもやむ無しと思える。
い...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月09日
2018年初版の本ですが、これは名著ですね。「正統」と「異端」とは何か?について、著者の専門である宗教史・宗教社会学を軸に論じ、それを現代政治に敷衍している内容。後半の宗教史的な部分は(予備知識が薄いため)やや難解でしたが、全体を通して著者の言わんとすることは明確で、言われてみればその通りなのですが...続きを読む
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