薄情

薄情

792円 (税込)

3pt

他人への深入りを避けて日々を過ごしてきた宇田川に、後輩の女性蜂須賀や木工職人の鹿谷さんとの交流の先に訪れた、ある出来事…。土地が持つ優しさと厳しさに寄り添う傑作長篇。谷崎賞受賞作。

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薄情 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    田舎者を経験した者であれば、ものすごく引き込まれる小説だと思う。
    漫然とやり過ごす毎日の中にも喜怒哀楽があり、それを穏やかにキープするための田舎ならではの処世術。その肌感覚で知ってるものが言語化される事にハッとなる。

    主人公の宇田川。
    ニヤつく癖が抜けなければ、この先仕事を継いだ後も小さな陰口に息

    0
    2024年04月15日

    Posted by ブクログ

    感情を抑えた描き方ではあるけれど、現代の人の思い、考えていること、日常の移り変わりがよく描けていて、私の世代では「ようわからんな。。。」って思いがちな部分が、「なるほどなー」と浮き彫りになったりして、それも読み応えがあってよかったです。

    0
    2019年10月15日

    Posted by ブクログ

    絲山秋子の谷崎賞受賞作品の文庫化ってことで入手。しばらく文庫化に気付かなくて、このタイミングになっちった。『ばかもの』が随分好きだったけど、やっぱり根っこには、当たり前だけど同じ雰囲気を感じた。タイトルからして、薄情な登場人物が活躍するもんだと軽薄にも思っていたんだけど、主人公にしろ周りの人にしろ、

    0
    2018年12月21日

    Posted by ブクログ

    群馬に住む中年男性のモヤモヤと日常。
    「田舎」と「都会」。都市(町)の境界。
    ヨソモノと地元の人の対比。良かった。

    0
    2024年02月01日

    Posted by ブクログ

    タイトルにひかれ手に取りました。
    淡々と地味な内容ではありながらも、文章がすっと入ってきました。
    主人公 宇田川の人との距離感、つきあい方、考え方に共感できたり、似てると思えるところもあり。
    薄情なのかもしれないが、温かい部分ー感じる作品でした。

    0
    2024年01月18日

    Posted by ブクログ

    読書開始日:2022年3月19日
    読書終了日:2022年3月22日
    所感
    北関東、東京へ行こうと思えば行けるくらいの立ち位置。
    この立ち位置も、宇田川のうだつのあがらなさを助長させていたのだろう。
    行動すればなにかが変わることも、
    行動できない理由なんか一つもないことも、
    心のどこかで自覚しながら、

    0
    2022年03月23日

    Posted by ブクログ

    もっさりヘラヘラした主人公だけど、「あーあるある、こういう感情!」という場面が多々描かれてるから嫌な主人公という印象にならなかった。もっさりしてるけど。

    「当たり前」のように毎日同じ生活してて、ふと全然違う行動したくなる衝動とか、夜の田舎道を運転する何とも言えない孤独感?ワクワク感、スリルみたいな

    0
    2020年02月26日

    Posted by ブクログ

    なんか、ずっとざわざわしてたの。

    景色や光の描写もストンと入ってこなくて何度も戻った。

    「宇田川、おまえ大変だな。」
    って、彼の状況ではなく思考に対して感じていたせいか。


    そしてそして、堀江敏幸さんの解説を読んで、何度も、
    「はっ!」
    ってなる。

    ダメだなーオレは。


    0
    2020年02月02日

    Posted by ブクログ

    主人公・宇田川がいう、「かけ算で0になる関係性」というのは、都会にもありますよね。
    ただ都会では、そういう関係性も社会生活のなかに紛れて、なんだかそれはそれで危うい孤独という形で成立しているんだと思うのです(良し悪しは別として)。0になりそうでも、どうにか倒れず生きている。目の前の通勤ラッシュとかを

    0
    2019年11月04日

    Posted by ブクログ

    題名と内容をつなげる癖があって、この題名をつけたのなら作者の言いたい核ってなんなのかといつも考える。主人公の性格なのか、主人公の性格を形成した土地なのか。究極、人間ってみんな薄情なのかな?とか。話の内容は田舎で起きる些細な出来事の連鎖なのだけど、思考ってそういうところから広がっていく。

    0
    2019年08月05日

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