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Posted by ブクログ 2018年07月30日
サイン本に釣られて購入しただけなのに。ツボでした。
芸人の話もボクシングの話も今やあちこちに転がっていて、ちっとも珍しくはありません。冒頭では『火花』や『笑う招き猫』を思い出し、二人組の便利屋が登場すると『まほろ駅前多田便利軒』、そしてその後は当然『ボックス!』を思い出す。下町の雰囲気に『泣いたら...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月16日
表紙の写真、タイトル、それに著者が塩田武士さんと来たら、当然バリバリ硬派のボクシング小説に違いない! と思ったら、なんということでしょう。漫才の掛け合いのような会話の軽妙さ、文章のリズムの軽快さがあるではありませんか!
(劇的ビフォーアフターかよ!)
今回の〝匠〟である塩田さん、『罪の声』と同...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月13日
下町の貧乏ジムというと「明日のジョー」を思い浮かべるけど、ここは大阪やねんな。
元芸人が、貧乏ジムで、将来あるボクサーをサポートする。
自身の夢と重ねながら…
というセンチな部分は根底にあるけど、ボクシングのパンチと同じく、鋭いボケとツッコミが炸裂するのに親近感。
塩田さんの作品は、関西弁が生きてて...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月09日
下町の貧乏ボクシングジムの息子がチャンピオンを目指し、主人公が自分のこれまでの生き方を青年に投影しながらサポートする。騙し絵の牙の作者であることから手に取った。ベタな展開ながらベタであるが故に最後まで物語に引き込まれた。特に最後の試合の場面は一気読み必至です。作者による上手いキャラ作りが本作でも発揮...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月10日
舞台は大阪の寂れたボクシングジム。
そこに集まるのは、挫折し、夢を追えなくなった大人達。その大人達が1人の優しき青年、勇気に想いを託し、願いを込めて、リングへ送り出す。
勇気の成長。勇気に夢を託し、夢に加担し、変わっていく大人達の姿が胸を熱くする。
いわゆるスポ根ものに近いかも。読んでるうちに胸が...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月25日
3cm×15cmほどの新聞広告に心が揺らいだ。本屋に行くと、探すまでもなく平台にサイン本が置かれていた。
チャンピオンを目指す若いボクサーがいる。周りを囲む人々は、各々に「湿った人生」を抱えている。若いボクサーが一段ごと階段を上がるたびに、周りの人々も湿った人生を一つづつ、しばいていく。夢をしば...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月09日
著者初読み。大阪の貧乏ボクシングジムを舞台に青年ボクサーの成長とうらぶれた中年の再生を描くスポ根人情もの。題材のボクシングを差し置き、パンチの代わりにこれでもか!とボケとツッコミの応酬を繰り広げる登場人物たちだが、その所為で肝心の物語はかなり大味で予定調和。しかし、クライマックスに待ち構える因縁試合...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月31日
何より塩田さんの作品の醍醐味はリズム。
関西弁のつらつらと音になって耳から入ってくるかのようなリズム。迫真のボクシングシーンは文章を読んでるとは思えないほどジャブ、フック、アッパーがリズミカルに繰り出される絵が浮かぶ。そして何より。登場人物の造形が新喜劇みたいに愛すべきキャラクターで活き活き動いてく...続きを読む
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