物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年

物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年

968円 (税込)

4pt

古来よりスウェーデン王国下にあったフィンランド。19世紀にロシア帝国下、「大公国」となり広範囲な自治を獲得。ロシア革命、大規模な内戦を経て独立する。第2次世界大戦では、ソ連に侵略され領土割譲。その後ナチ・ドイツに接近し、近親民族の「解放」を唱えソ連に侵攻するが敗退。戦後は巨大な隣国を意識した中立政策を採りつつ、教育、福祉、デザイン、IT産業などで、特異な先進国となった。本書は、「森と湖の国」の苦闘と成功を描く。

目次
序章 フィンランド人の起源―「アジア系」という神話
第1章 スウェーデン王国の辺境―13世紀~19世紀初頭
第2章 ロシア帝国下の「大公国」―19世紀~第一次世界大戦
第3章 揺れる独立国家フィンランド―内戦~1930年代
第4章 二度の対ソ連戦争―第二次世界大戦下、揺れる小国
第5章 苦境下の「中立国」という選択―休戦~東西冷戦期
第6章 西ヨーロッパへの「接近」―ソ連崩壊~21世紀
終章 21世紀、フィンランドという価値

...続きを読む

物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ムーミンやマリメッコ、福祉国家、進んだ教育、サウナというイメージで日本人にも馴染みが深いフィンランドという国が、ロシアやスウェーデン、デンマークにドイツといった大国に挟まれ、紆余曲折しながら1917年に独立を勝ち取り、ノキアの成功とともに成功を勝ち取ってきた歩みを入門的に概観できる良書。スウェーデン

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    フィンランドの特徴

    スウェーデンとロシア、以後、ドイツとロシアのパワーバランスに翻弄された北欧の小国

    ・アジア起源の民族であるという風評があるも事実ではない
    ・北欧4国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランド)の言語が、印欧語系であるに対し、フィンランド語は、フィン・ウゴル語系、なの

    0
    2022年09月06日

    Posted by ブクログ

    フィンランドの歴史を通覧する一冊。政治体制から文化まで幅広く書かれている。近代の記述に重きをおいているので、19世紀までは駆け足だけど、全体的に読みやすい。

    個人的には第二次大戦後にソ連と結んだFCMA条約が印象的。条文に「大国間の利害紛争の外に留まりたい」という一文を入れさせることで内政干渉に対

    0
    2018年09月02日

    Posted by ブクログ

    コンパクトに一刻の通史が学べる物語シリーズ。今まで読んだものはレベルが高く、安心して読めるシリーズである。今回は私が訪問した中でも最も好きな国、フィンランド。なんどか歴史の本も読んだが、本書がいちばんよくまとまっていてわかりやすいと思う。とくに著者の得意とする国際関係学からみた、対ソ戦の「冬戦争」か

    0
    2017年11月19日

    Posted by ブクログ

    フィンランドはロシアから独立した。ロシア支配下は過酷という印象があるが、最初から必ずしも当てはまるものではない。フィンランド大公国としてロシア帝国とは別の国として扱われた。皇帝が支配する帝国の方が後のソビエト連邦やロシア連邦よりも異民族の自治を認める面がある。連邦という体制は分権的に見えるが、実は中

    0
    2023年12月20日

    Posted by ブクログ

    フィンランドの歴史が掴める本。特にソビエトとの関係や、ナチスドイツに近寄った背景などが興味深かった。日本もロシアとは隣国であり、もう一つ、自由主義とは相容れない価値観を持つ中国と隣り合わせである。これらの国との関係を考える上で、フィンランドの歴史を知ることは役に立つと思う。

    0
    2022年10月27日

    Posted by ブクログ

    高校の先生が教えてくださった本。
    世界史を学びたい人におすすめ。
    少し専門的な用語が知っている前提で出てくることがあるので、その辺は覚悟が必要かも。
    独学で学ぶのにちょうどいい。
    「物語」シリーズ、他の国も読み進めていきたい!

    0
    2022年07月26日

    Posted by ブクログ

     興味のある国から「物語」シリーズを読み進めています。
     フィンランドは、林業が盛ん、世界全体がきな臭い情勢下、長年の政策を転換しNATOへ加盟申請した等のニュース、枕元にムーミンのぬいぐるみが置いてある(妻と付き合ってすぐに行ったアウトレットのゲームセンターのクレーンゲームで2,000円掛けて取っ

    0
    2022年06月05日

    Posted by ブクログ

    スウェーデン、ロシア・ソ連、ドイツと周辺にある大国に翻弄されながらも、独自性を保ってきたフィンランドの歴史。大国に挟まれた小国がいかにして危機を乗り切り、世界に冠たる「フィンランド」のイメージを築き上げたのかがよくわかる一冊になっている。
    国家規模などはまったく異なるものの、アメリカや中国といった大

    0
    2020年06月07日

    Posted by ブクログ

    中公新書の「物語 XXの歴史」シリーズにやっとフィンランドが加わって嬉しいことこの上なきかな・・・「物語 北欧の歴史」が出たときは、それはないんじゃないの!?と思ったものですから。北欧は、どうしてもひとまとまりにされますが(その最たるものが旅行用ガイドブック)、それぞれに違った歴史もあり、どこからの

    0
    2020年02月11日

物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

同じジャンルの本を探す