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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 プロ棋士の心理や、指し手の持つ意味、勝負の機微――。 将棋の魅力を余すことなく伝える文章、それが「観戦記」。 著者がその目で見、綴ってきた観戦記の中から選りすぐりの傑作を収録。 初心者から玄人まで楽しめる、勝負師たちの戦いの記録。
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Posted by ブクログ
将棋のタイトル戦は8つあり、そのうちの多くは新聞社が将棋連盟と共に主催者になっている。それぞれの新聞社は、主催するタイトル戦の観戦記を新聞に掲載することにより、将棋ファンの読者に毎朝のちょっとした楽しみを提供してきた。 私は日本経済新聞を購読している。日経新聞は、タイトル戦のうち、王座戦を主催してい...続きを読むる。毎日、朝刊のテレビ欄の最下段に掲載される観戦記を、ほぼ欠かさず読んでいる。 観戦記を書くのは難しいだろうと思う。 棋譜、すなわち、プロ棋士の一手一手を解説する手もあると思う。将棋の専門誌で、ある程度の上級者向けに書くのであれば、それも成立するだろう。しかし、観戦記を読むのは上級者ばかりではない。私のような、下手の横好きもいる。 私のように、将棋が強いわけではない者は、仮にプロの一手一手を戦略的・戦術的に解説されても、必ずしも理解できる訳ではない。しかし、勝負を離れたネタ、例えば、棋士の服装・食べたもの・手を指している様子・対戦者同士の関係・対局場所の紹介など、だけで構成されている観戦記があったとしても読む気はしない。 そういったネタと、弱い者にも勝負のポイントを分かった気にさせる観戦記が、私にとっての良い観戦記だ。 そういう意味では、本書は、私には良いバランスのものであった。
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後藤元気
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