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昭和二十年四月、沖縄が決戦場となり、陸海全軍特攻の嵐が吹き荒れる只中で、強固な信念のもとに正攻法を採り続けた日本海軍芙蓉部隊。夜襲戦法を発案した指導官美濃部少佐と隊員たちは、不利な戦況をいかに戦い抜いたのか―戦場を熟知する搭乗員と整備員たちが結集し、熾烈な沖縄戦に挑んだ最後の戦いを描く。
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Posted by ブクログ
安直に特攻作戦ばかりする末期の戦局に対し、不断の努力で戦力化し夜襲にて沖縄戦を戦い抜いた芙蓉部隊の話です。末期の思考能力零な戦争指導に真っ向に反対し、きちんと成果を出し、奮戦した部隊の様子は対比的に印象に残る話でした
特攻で散っていった英霊のため
以前から、この作品の中心となる芙蓉部隊の存在は、他の書籍を読んで知っていたが、特攻を批判するための手段として、特攻を拒否し、本来あるべき作戦に徹した部隊を取り上げることは、意義のあることだと思う。今後も、この作品のように特攻を拒否した当時のエピソードがあるなら、情報の収集等、著すのが非常に困難な時代...続きを読むになってしまったけれども、是非紹介して欲しい。
#深い #タメになる
戦争末期の日本海軍航空部隊で、安易な「特攻」に傾かず、ひたすら知恵と工夫で、沖縄航空戦を戦った美濃部正少佐率いる「芙蓉部隊」の戦史。周りが特攻の空気に呑まれる中、戦果を上げる事によって、その存在を示し続けた芙蓉部隊は指揮官の意志を部隊の末端まで浸透させ、貫徹する行動力と実践力で、歴史の中に光を放って...続きを読むいます
総特攻と言われていた中で、唯一特攻反対を唱え、終戦まで正攻法で闘った芙蓉隊について。 隊長の美濃部正少佐がカッコ良すぎる!
戦中末期に於いて、特攻攻撃を拒否し、ひたすら正攻法に徹した芙蓉部隊について書かれた本。美濃部少佐の熱意とそれらにかける意志の強さはホンモノ。 僅かな燃料と少ない時間の中で、夜戦に特化した部隊を作り上げるその手腕はすごい。本当に戦う為の部隊。整備員も搭乗員も全てが精一杯動いて作り上げる戦いは、アメ...続きを読むリカに確かな痛みを与えていた。 終戦間際の悲痛な決意に、胸打たれます。
大戦末期に、特攻思想が強かった日本軍の中で、特攻に反対し粘り強く夜間に反復攻撃をして、沖縄沖の米艦隊などに打撃を与えた部隊の戦記。戦時中に著者のような指揮官が多かったら、特攻という方法は無かったのかな?と思う異色の一冊です。
「永遠の0」で参考文献に挙げられていたので購入。 本書や大井篤「海上護衛戦」を読むと旧海軍上層部の愚かさがよくわかる。 美濃部正少佐や彼のような男たちについて、もっと評価すべき思われ。
あまり知られていない、特攻を拒否して粘り強く戦争末期を戦い続けた「芙蓉部隊」の戦闘記録。一部の同人誌などでしか語られていない、貴重なエピソードが紹介。惜しいのは、こうした手法が開戦当初から行われていれば……という点。戦後の私達にも教訓となってくれます。
評判はよかったものの、とても読みにくいと感じた。特攻に反対し、あくまで正攻法で戦った芙蓉部隊の戦記。記録としては面白いが、読み物的ではなかった。
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渡辺洋二
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