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1980年代後半、ベトナムの貧しい村に生きる兄弟と、幼なじみの少女、 そして彼らを取り巻く友人や大人たちが織り成す日常の物語。 子どもらしい無邪気さと、思春期特有の不安定さ残酷さが交差する 主人公には、大人は誰しもが、かつての自分を重ねてしまう。
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Posted by ブクログ
ベトナムの作家さんの小説を読んだのは初めてかもしれない。ベトナムの方というと、細くて小さくて可憐で清純、素朴なイメージがあったのだが、そのイメージを裏切らないような内容だった。小さな田舎の村に住んでいる男の子とその家族、周囲の人達に起こる、日常のちょっとした事件を描いた物語なのだけれど、登場人物たち...続きを読むがみんな愛らしかった。 当地ではベストセラーになり、ドラマ化もされたそう。ベトナムの農村風景を想像しながら読んだけれど、ドラマはアマプラで見られそうなので、映像で答え合わせ(?)してみたい。
ベトナムの友人ができたので読んでみた。 神話とか古典によくあるような、出来事と登場人物すべてについて日記のようにつらつらと書いたような形式。 前に読んだ台湾の『あの頃、君を追いかけた』もこんな感じだった。 国によって文学的な傾向があったりするものだが、文学が盛んな地域ではエピソードの取捨選択とか起...続きを読む承転結といった構成がしっかりしているように思う。 ベトナムは文学が盛んな地域というわけではないので、小説としてはまだ発展途上、これからだ。 ベトナムはこれまで「市民はこうあるべき」というプロパガンダ的な作品が国の支援によって書かれてきた。 しかし、近代化の中でやっと自由な作品が書かれるようになってきている。 著者はベトナムの農村に住む人々のリアルな様子を描いたことから人気が出たそう。 厳格な父親と家の仕事を手伝う子供たちなど、日本もかつて辿った生活ぶりは、ベトナムを知る上で参考になると思う。
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