唐物の文化史 舶来品からみた日本

唐物の文化史 舶来品からみた日本

1,012円 (税込)

5pt

4.0

正倉院の宝物、艶やかな織物や毛皮、香料、楽器、書、薬、さらには茶や茶器、珍獣まで……。この国の文化は古来、異国からの舶来品、すなわち「唐物」を受け入れ吸収することで発展してきた。各時代のキーパーソンとの関係を軸に、唐物というモノを通じて日本文化の変遷を追う、野心的な試み。【カラー口絵8頁】

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唐物の文化史 舶来品からみた日本 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年08月10日

    古代から近世までの日本史を、唐物=舶来の文物(唐もの~南蛮もの)を軸に通してみる。その模倣品もふくめて、なにが贈答され、なにが交換されたのか。物自体より、その稀少で権力的なシンボリズムの互酬関係が問題なのですね。 

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    Posted by ブクログ 2014年08月07日

    本書は唐物、すなわち古の輸入品を中心として歴史的背景などを記されたものであり、一般的な美術書や歴史書とは立ち位置が大きく異なります。

    日本の地政学的な優位性は大陸より文化的に劣りながらも朝貢へと繋がり、貴族文化に唐物が必須となっていきます。
    それがどのように使われ、なぜ重宝されたのか。好きだった人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月09日

    文化交流、異文化憧憬、文化と政治のダイナミクスを存分に味わった。

    唐物の羅列はいささか面倒だが、唐物と日本の文化的通史は珍しいのではないか。

    戦国大名と茶の湯、最後の日本文化論のところは特に面白い。

    ・元冦の背景。一方的な攻撃ではない。
    ・鎖国という言葉は正確ではない。国家により貿易の管理。

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    Posted by ブクログ 2014年09月29日

    日本人の生活に、ここまで唐物が関わっていたことを知らなかったから面白かった。
    分かりやすく書かれていたから、ちょっと日本史をかじっただけな私でも無理なく読めてよかった。

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    Posted by ブクログ 2014年05月01日

    久々に面白い新書を読んだ。


    「唐物」と総称される外国からもたらされる品々を、日本人はどのように受け取り、利用していったのかということを概説している。著者の河添房江氏は、源氏物語の研究者であり、作中に登場する品々についての著作もある。題名が「唐物」なので、明治以降の舶来品についての言及はほとんどな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月13日

    「日本の文化や社会において、“唐物”と呼ばれる舶来品がどのように受容されてきたのか」を考察する一冊。興味深い内容だったが、初版が2014年なので現在(2022年)ではやや古い学説を用いた箇所が幾つかあった。

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    Posted by ブクログ 2014年04月19日

    「からもの」から見た日本史という着眼点がいいよね。
    審美眼とはいいますが、昔から尚古趣味があったといいますから、本当の芸術性を見極めるのは難しい。
    文化装置であり、威信財であった「輸入物」という観点も珍しくはありませんが、それなりに納得。

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