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「見たい番組がない」「面白くない」いまのテレビ。一方でAmazon、ネットフリックスが日本の放送業界をのみ込もうとしている。再生の道はあるのか? 米国巨大メディア企業の動向を探りながら、“メディアの王様”テレビの未来を見通す。
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Posted by ブクログ
最近20年くらい?のメディアの変遷がよく整理されている。BS全盛期に若かった者としては、その環境変化に驚くばかりだ。最後の方でアジアとの競争、協力が言われているが、倉本聰がいっているように、日本のテレビ界は人を育ててきたのだろうか、という問いがこれから重くのしかかってくるような気がする。
人間ドックの結果報告書のような2018年夏現在の「メディアの健康診断」レポートです。たぶんクオータリー、マンスリー、いやデイリーに症状というか、状態は変化していくのだと思います。だから、今、読まなくちゃどんどん古くなっていく本です。しかし、これからの変化のベクトルはハッキリクッキリ。そのキーワードは...続きを読む動画で、現在のキープレイヤーはネットフリックス。日本でチコちゃん的「ボーっと生きてんじゃねぇよ!」なテレビ視聴態度だとまだまだ存在感を感じない企業ですが、ケーブルテレビや衛星放送をなぎ倒し、三大ネットワークを飲み込み、GAFAを巻き込み、勢力を拡大しているメディア台風であることがよくわかります。これ、2020年のオリンピックの5G時代には日本はすっかり暴風域に巻き込まれること必至。迎え撃つ国産メディアの状況がまるで幕藩体制末期のような地域フランチャイズシステムになったいるのはいかにも非力に感じます。ちょうど今、NHKと日テレのテレビ放送65周年のコラボ企画がオンエアされていましたが、ホント今まで考えられなかったような再編が起こらないと、と感じました。それよりなにより、そのネットフリックス台風の目の創業者リード・へイスティングスが、ボウディン大学→海兵隊→平和部隊→スタンフォード大学→ネット会社→起業という、世界の多様性と各地域の特性をキャリアの中で体験し、逆境からの発想によってビジネスを作っていることに、このメディア革命の本質があるのだと思いました。
2018年の本。2023年現在では、いろんなことが変わってしまってコロナ前夜の歴史本として楽しめた。
電通が出すデータを見れば2020年に至る前にインターネットメディアの市場規模が、テレビをはじめとしたメディアの市場規模を超えています。 その少し前の時代、ネットフリックスやアマプラが躍進してきている状態と旧態依然としたメディアの対立構造がよく理解できますし、ビジネス戦略も学べます。
サブタイトルに「世界のメディア界で何が起こっているか」とあるように、日本のテレビ業界だけでなく世界各国のメディア事業者による猛烈なビジネスの様子を伝えている。 本書の大半が、欧米のメディア、ネット企業による買収合戦の話だ。額の巨大さと、新興企業が短期間に世界中で影響力を行使する展開の速さが凄まじい...続きを読む。 日本に限らず、どこの国でも既存メディアを守る規制と、新興勢力への反発がある。しかし消費者の強力な支持の下、色んな問題が発生してもなお拡大していくトップランナー達のエネルギーは大したものだ。 日本のテレビはどうか。同じようなネタ、同じような番組構成で、ただ放送枠を埋めるための惰性で番組を作ってるものが多すぎる。ますます、勢いのある新興勢力へ視聴者はシフトしていくだろう。「最終戦争」はまだまだ終わらない。
比較的に初心者向けを意識して書いたのだろう。分かりやすく、概略を知るには充分だ。 結局「世界」と言いつつ、メディアはアメリカを中心に回っている。 そして、アメリカで起こっていることは、確実に日本でも起こる。(というか、すでに起こっている) その状況をどう分析し、把握するかだ。 もうすでにインターネッ...続きを読むトが世界のメディアになっている。 そう、インターネットは、決して世界に開かれたフラットなテクノロジーではない。 つまりメディアはすでにGAFAに牛耳られているのだ。 (もちろんメディアだけでなく、富も、個人情報すらもGAFA独占だ) この状況で、さぁ日本はどうするか? 完全に出遅れたこの国で再起はあるのか? ついにインターネット広告がテレビ広告を超えていき、益々苦境に立たされていく。 最終章は「さあ、どうする日本の放送業界」というお題だが、そこに著者の明確な答えは無い。 長くメディア業界を身を置いた人だからこそ、「テレビ関係のみなさん、どうしますか?」という問いだ。 過去の経験が全く通用しない未来だからこそ、次の世代を担う人たちに対して「自分たちで答えを見つけて生き残れ!」と
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