この春、とうに死んでるあなたを探して

この春、とうに死んでるあなたを探して

1,265円 (税込)

6pt

矢口弼は38歳、元税理士。離婚を経験して仕事にも疲れた矢口は、中学時代を過ごした南森町にひとりきりで戻る。新しい住まいは、かつての同級生・小日向の営む喫茶店「レインフォレスト」の上階。外見は変わっても中身は子どものままに騒々しい小日向に矢口は面食らいながらも、少しずつ雨森町になじんでいく。そんなふたりにもたらされる恩師の死をめぐる謎。先生の死は事故なのか? あるいは、生徒からのいじめを苦にした自殺? 23年前の真実を求めて、矢口と小日向は元クラスメイトを訪ねるが──。失くしたものも、ふたりでなら見つけられる。喪失を抱えた者たちの人生を全力で肯定する物語。

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この春、とうに死んでるあなたを探して のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年04月04日

    榎田ユウリ新作、しかもタイトルから面白そうじゃないですか。ミステリー、表紙に男2人。榎田先生、相変わらずツボをついてきますね……!!

    タイトルから結構しんみり、シリアスな感じかな?と思いきや、語り部の主人公がなかなか軽妙な語り口で、表紙のもう一人(右)もまた軽いノリで、二人とも過去は重いはずなのに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月30日

    中学生ぶりに再開した同級生と、担任の死の真相を探していく…ということで、ミステリーがメインかと思いきや、謎解き自体はとてもアッサリ。
    謎解きを通して出てくる、良くも悪くも"青春"なエピソードが、少しずつ2人の関係性を明確にしていく。賢くて真面目で理論的な矢口と、軽くてチャラくて感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月24日

    三十路のおじさんたちのお話なのにわちゃわちゃ楽しかった。
    相変わらず登場する女性陣たちはたくましい。
    これからどんな生活が始まるのか、番外編とか読んでみたい。

    榎田さんの作品はやっぱり読みやすくてステキだー!

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    Posted by ブクログ 2019年07月14日

    転校することの多かった矢口は、30代になり中学時代を過ごした大田区へ戻ってきた。そこで出会った昔の仲間たちと当時担任だった文月先生の交通事故死の真相を探る事になる。

    中学時代仲の良かった男子4人の個性がうまく書きわけられ、おじさんになった今の4人と繋がっている。謎解きの設定など、レアなケースが重な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月15日

    離婚し仕事も辞め、中学時代を過ごした町に20数年ぶりに戻ってきた矢口は、再会したかつての同級生とともに、当時の担任の死の真相を探る。

    自殺に教師への嫌がらせ、不倫疑惑と、暗い要素が多いのに、矢口と小日向の軽妙なやりとりが面白く、テンポよく読める。
    小日向の周りを振り回す言動には多少苛立ちを覚えるけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月16日

    中学時代から23年後,住んでいた町に帰ってきた矢口.借りた部屋の下の喫茶店の大家はなんとかっての同級生ユキ.傍若無人なユキに振り回されながら,矢口の心は癒されていく.そして大好きだった文月先生の死因を探しながら,疎遠だった同級生と再会していくことで,時間の中で成熟していく友情というものの存在が現れて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月07日

    表紙と榎田ユウリさんでBL要素強めかな…と思っていたらそこまでじゃなかった。

    話が動き出すまではノロノロ読んでたけど、途中からは一気読み。
    この読みやすくてテンポが良い軽めの文章の中に、心の奥の方に隠してある他人には見せたくない生傷的なものが感じられて、良く考えたら結構痛い。

    はぁー。ユキが魅力...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月07日

    レイフォレストのコーヒーとトーストを食べてみたい。年齢不詳チャラ男のユキちゃんのひたすら話をきいてほしい。
    踏切のシーンにしびれました。
    シリーズ化希望。

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    Posted by ブクログ 2018年12月09日

    表紙の絵が好きな絵師さんだったので手に取りました。
    てっきり表紙のどちらかが死んでてそれを探す話かと思ったけど違った。ユキのはちゃめちゃなキャラクターと軽快なやりとりで緩和されているけど、話自体は結構重い。読後感は爽やかでした。

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    Posted by ブクログ 2018年10月25日

    軽妙なやり取り、会話中心の読みやすさでサクッと読める割に、喪失とか人生といった重めのテーマを扱った物語。

    主人公の二人、38歳とは思えない小日向の言動と、矢口のウジウジ感はビミョーだったけど、脇をかためる一人おとなの邑がいいキャラだった。

    先生の死の謎が解け、23年ぶりに矢口の手元に届いた先生か...続きを読む

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