臆病な詩人、街へ出る。

臆病な詩人、街へ出る。

1,760円 (税込)

8pt

4.0

翻訳家・岸本佐知子推薦! web連載で話題沸騰の若手女性詩人によるエッセイ、ついに書籍化。

「早熟」「天才」と騒がれた女子高生は、今やどこにもいない。残されたのは、臆病で夢見がちな冴えない女----。
「ないない」尽くしの私は、現実に向き合うことができるのか?
18歳で中原中也賞を受賞した著者が、JK詩人からの脱却を図った体当たりエッセイ集。
連載時、話題を呼んだ「私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか?」を始め、初詣から近所の八百屋、海外からストリップ劇場まで、詩人の気の向くままに「街へ出る」体験記です。web連載に書き下ろしエッセイを2篇追加した決定版になります。

岸本佐知子・推薦の言葉
「これはコントローラーのないRPG。
冒険の最後に詩人が見つける宝石みたいな言葉は、
私たちの胸も明るく照らす。」

●目次
まえがき――憧れと怖れの街へ
JK詩人はもういない
失敗だらけの初詣
お祓いと地獄の新年会
八百屋で試される勇気
ガラスの靴を探して
恋愛音痴の受難〈前篇〉
恋愛音痴の受難〈後篇〉
鏡の向こうにストレートを一発
私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか?
フィンランドで愛のムチ〈前篇〉
フィンランドで愛のムチ〈後篇〉
TSUTAYAと私の「永遠」
私って必要ですか?----『ニッポンのジレンマ』出演のジレンマ〈前篇〉
あなたの言葉に立ち止まる----『ニッポンのジレンマ』出演のジレンマ〈後篇〉
雨宮まみさんの遺したもの〈前篇〉
雨宮まみさんの遺したもの〈後篇〉
秘密のギター教室
ストリップ劇場で見上げた裸の「お姉さん」
臆病な詩人がアイドルオーディションに出てみたら〈前篇〉
臆病な詩人がアイドルオーディションに出てみたら〈後篇〉
テレビに映る残念な私が教えてくれること
恋人と別れたあの日から〈前篇〉
恋人と別れたあの日から〈後篇〉
臆病な詩人、本屋で働く。〈前篇〉
臆病な詩人、本屋で働く。〈後篇〉
あとがき――臆病と勇敢

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臆病な詩人、街へ出る。 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    八百屋、初詣などささやかな初体験から少々ぶっ飛んだ初体験まで普通の人と臆病な詩人のどちらの感性も見えるエッセイ。
    色んな人に「普通」と言われているようですが、大学教授にとんでもない言葉を言われた事、告白されて寝込んだ事などなんとも言えない体験を言葉で表現できるあたりが「普通」ではありません。どんな感

    0
    2020年02月16日

    Posted by ブクログ

    この世界が怖い、
    明日が怖い
    過去が怖い
    未来が怖い
    人が怖い

    怖いものなんて
    いくらでもある

    その中で
    頑張らなくてはいけないのは自分で

    自分のためにしか
    頑張れなくて

    努力の仕方を教えてもらえない人は
    一体どうやって 自分の足跡を残していけばいいのか

    傷ついた分だけ 過去という頂は高く

    0
    2018年03月05日

    Posted by ブクログ

    若くして多くの賞を受賞した詩人と言えど20代の若者である。20代の自意識が的確な言葉で率直に綴られていて、自分が20代だった頃の気負いや臆病、止むことのない自己分析・自己言及を思い出させられる。これを本谷有希子がリライトしたら…と、やや意地悪な考えが頭をよぎった。あと、「フィンランドで愛のムチ」はグ

    0
    2022年01月08日

    Posted by ブクログ

    とてもいい文章を書くなあと思った。
    奇をてらうわけでもなく、平凡なわけでもなく、
    当たり前のような書き方の中に個性がじんわりとにじむ。
    言葉の選び方、表現の仕方が適度で気持ちよく面白い。
    恋愛に関する4つの章は、距離感が良かったなあ。
    小説のようでもあり、飾らず淡々と追っていく感じも切なくて。
    全編

    0
    2021年03月08日

    Posted by ブクログ

    文月さんの人生観というか、詩人としてじゃなくて1人の人間としての言葉の選択・表現が本当に独特で、こういう表し方もあるのか!と新しい発見もありつつ、自分の経験談と重なったりして安心感も得たり出来た。
    何が大切なのか、自分はなんなのか、臆病な自分について向き合いたくはない状態であるとちゃんと分かっている

    0
    2018年10月03日

    Posted by ブクログ

    ガラスの針のように繊細な表現の中に、卑屈さや韜晦が入り混じった文章で、そのバランスがすてきだった。タイトルにもあるように、「言葉」や「詩」というジャンルへの強い信頼感を持っているんだろうなあ。

    0
    2018年06月10日

    Posted by ブクログ

    日本において、承認の基準は〈社会〉にある。〈地位を築くこと〉や〈社会への貢献度合い〉ばかり評価の対象となり、その社会的評価によって自分を位置づけている。だがドバイでは、依存先を社会に限定しない。モスクは社会的地位に関係なく、地域の子どもからお年寄りまで集う。一日五回の礼拝の時間は、太陽の動きと共にあ

    0
    2024年02月12日

    Posted by ブクログ

    幾度となく文中で使われてきた「臆病」という言葉通り、文月さんはそういう人なのかも知れない。
    だからこそ、時折垣間見える詩を書くことへ対する覚悟の強さ、物事の捉え方のピントが合っている感じにハッとさせられた。
    自分の言葉で表現できることの自由さがとても、羨ましく思います。
    繊細だからこそ紡げる言葉があ

    0
    2021年01月05日

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