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夢の舞台へ飛翔する「松本山雅FC」半世紀の伝説。 松本に、かつて、小さな喫茶店があった。1965年(昭和40年)、松本駅前にオープンした喫茶『山雅(やまが)』である。 松本の小さな喫茶店の常連客がはじめたチームが、県下で成功をおさめ、いつしかサッカー界でも、注目の存在となるまでの物語。今は亡き、「山雅」のマスターはじめ、関わった人々の心暖まるヒューマンドラマを一冊に凝縮。
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Posted by ブクログ
松本駅前の喫茶店から生まれた松本山雅FCの歩みを描いた一冊。草サッカーから競技サッカー、そしてプロサッカーへの変遷を追う。
Jリーグを目指す、と自分のチームで簡単に言ってしまうのですが、実はとても大変な道のりのはずです。そこで6月に練習試合をしていただいた松本山雅さんのたどった歴史を勉強したかった。Jリーグ屈指の観客動員数を誇るこのチームの原動力は何か? まずネーミングです。「山雅」ってなんなのだろう?とそう思っていまし...続きを読むたが、これは1965年に松本駅近くにオープンした喫茶店「山雅」に由来する。山は文字通り山だけど「雅」は優雅の意味。ここに集まった仲間が小さなサッカーチームを結成したのがその由来です。それが地元の大会に出て、少しずつ力をつけて地域の大会に出場。どんどんチーム力を上げながら北信越リーグに昇格して、全社(全国社会人サッカー大会)からJFLの昇格戦に出場。そしてJFLに(ある意味スキップ)昇格し、ついにJリーグまで駆け上がる。そして松田の衝撃の死。 松本山雅の力は市民の力だ。地方都市だからこそなし得る結束力。そして宿敵「AC長野パルセイロ」の存在。 企業スポンサーに支配されず、市民が一体となって運営するサッカーチームは日本にはなかなかない。ある意味、ひとつの目指す姿がここにある、と感じた。 本書はその歴史を記載しているが、主にチームと運営者の情報のみから成り立っている。欲を言えば、どのように観客をこれほど集められているのか、市民がどのようにとらえているのか、未来に何を目指すのか? (ただJ1という目的では物足りない。私個人の意見では地域に愛されるJ2クラブ、というのもありだと思います。) そして日々の泥臭い苦労話などがあればより勝ちの高い物語になったと思う。
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倉田ひさし
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