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新しい世紀にむけたデモクラシーの深化と徹底化に不可欠な基本的主題とは何か。デモクラシー理念の歴史的展開を踏まえ、主権的国民国家とデモクラシーの問題や、「精神の自由」(リベルテー・モラル)論、相互承認論などを近代日本の民主主義的伝統に位置づけ直し、デモクラシー再生にむけた解釈学的復権の可能性を考える。
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Posted by ブクログ
前半は、古代ギリシアの直接民主制と近代ヨーロッパの間接民主制を対比的に考察し、それぞれの根幹をなす精神に大きな違いがあることが明らかにされます。 後半は、近代日本の政治思想史上の中に、「リベルテ・モラル」の系譜が描き出されています。取り上げられている思想家は、中江兆民、吉野作造、石橋湛山、丸山眞男...続きを読むなどです。 本書の特徴として、チャールズ・テイラーがコミュニタリアニズムの立場からおこなった、アイデンティティの承認をめぐる議論を参照することで、主題となっている「リベルテ・モラル」のエートスを現代の政治哲学の立場から補強するとともに、近年国民国家論者として批判を浴びたことが記憶に新しい丸山の思想の意義を改めて評価しているということが、あげられるように思います。 安易な流行思想となってしまった「ポスト・コロニアル」の観点からの丸山批判に底の浅さを感じてしまうこともありますし、丸山の考える骨太の主体性に関する考察にはまだまだ学ぶべきことも多いようにも思います。とはいえ、「リベルテ・モラル」をめぐる本書の議論には、アプリオリズムの危険性がつきまとっているのではないかという疑念が頭をもたげてきたのも事実です。そういう意味では、本書において描き出されている中江兆民以降の「リベルテ・モラル」の系譜を、もう一度近代日本政治思想史の中に埋め戻していくような作業がなされるべきなのではないかという気がします。
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