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西洋形而上学への厳密な問い直しである脱構築。それはデリダという固有名、彼の哲学的コンテクストのみに関係しているわけではない。「出来事としての脱構築」は、単なる分析の技法を越えて、現代の実践的諸問題への批判的介入を可能にし、新たなコンテクストを生成させる。それは我々の思考にどのような地平を切り拓くのか。
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Posted by ブクログ
最後の章「弔いの政治」に感服。共同体なき連帯。個人の内面において非固有化せざるを得ぬ死の絶対的な無。その非在の外部から襲う死に真空の記憶を預けて極限的内部において他者に開示する態度。「距離=間ーあいだ」に最後の連帯の可能性を見る。感動作、即ち感服。
構築と脱構築はどう違うのか考えていたのだけど、「解体というよりもむしろ、系譜学的迂回を暗示」している(p7)とか。なるほどね。
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