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何が起こるかだれにも予測できない謎の地帯、ゾーン――その謎を探るべく、ただちに国際地球外文化研究所が設立され、その管理と研究が始められた。だがゾーンに不法侵入し、異星文明が残していったさまざまな物品を命がけで持ちだす者たち、ストーカーが現われた……。
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Posted by ブクログ
アンドレイ・タルコフスキーの「ストーカー」の原作となった作品です。元の題名は「路傍のピクニック」でタルコフスキーの映画が,SFを元に哲学しているのに比べ,こちらはもっとSF的な色合いが強い作品になっています。どちらも面白いので,「ストーカー」ファンにもオススメです。
そこで終わるな!この暗さがいいファーストコンタクト物 表紙 6点映画のフイルム 展開 6点1972年著作 文章 6点 内容 750点 合計 768点
2007年に発売されたウクライナ製PCゲーム「S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernobyl」の大型MOD「Lost Alpha」のプレイをきっかけに本作の存在を知り、読んでみました。 ゲームと本作ではストーリー自体がそもそも異なりますが、本作を元にした要素がそこかしこに見られ...続きを読む、ニヤリとさせられます。 ゲームと切り離し、一つの小説として見ても、月並みな感想ではありますがとても面白い。 派手なアクションはありませんが、「ゾーン」という極限状態の中で、人は何を考えるのか、どんな行動を起こすのかが、「ストーカー」レドリック・シュハルトを始めとした登場人物の口や行動から描写され、読む者を引き込ませます。 機会があれば、映画版『ストーカー』と、同映画のもう一つのシナリオとも言うべき、ストルガツキー著『願望機』も目にしてみたいと思います。
異星文明の痕跡が残る“ゾーン”から、様々な代物を持ち帰る“ストーカー”。 彼らが人間の知識や常識を超越している危険な空間へ、命を掛けて潜入する理由はただ一つ、カネのみ。 レドリック・シュハルトを中心として、個性ある人物がゾーンと関係し、人生を良くし悪くする。 しかし、原題の「路傍のピクニック」が表し...続きを読むている通り、宇宙人がピクニックして捨てていったゴミに、人間が虫のように接触しているに過ぎないのでは…と、スケールが大きいのか小さいのか途中からわからなくなる不思議な感覚を途中で感じました。 様々な評価があるに違いない一冊ですが、私は気に入りました。
世界観や人物描写の雰囲気が非常に気にいった。ロシア人の飲み方は非常に気持ちが良い。エンディングは悲しさと爽やかさが入り混じるような複雑なものだった。
映画とは違って、アクションやギミックが楽しく、勢いで読めてしまいました。 ファーストコンタクト物の傑作。
4章立て 1,2,4がレッド視点/ゾーンや周辺での活動 3がヌーナン視点/ゾーンや来訪に関する対話中心 一気に読むことができた。 ゾーンと来訪についてのピクニックの比喩が興味深い。 これを基に創作したくなるのがよくわかる。 〈蚊の禿〉/重力凝縮場など通称の使い方がよい。 ワレンチンが言うようにストー...続きを読むカーたちだけでなく学者も通称を使うんだよ。 つんでるゲーム版スタルカーやろうかな。
アルカジイ/ボリス・ストルガツキーのストーカーを読みました。 30年前にタルコフスキー監督の映画で観たSFの物語です。 やっと原作を読むことが出来ました。 地球外の高度な知的生命体が地球上に残していった痕跡はゾーンと呼ばれていて、人知の及ばない装置や物体が存在しています。 人間の命を奪うような危...続きを読む険が満ちている世界なのでした。 命をかけてゾーンに潜入し、戦利品を盗んでくるストーカーと呼ばれる人たちが描かれています。 ストーカーであるシュハルトがゾーンに侵入して戦利品を持ち帰る経緯を描写することで人間の理解を超えた存在と人間との接触が描かれています。
タルコフスキーが監督をした同名の映画を久しぶり観て素晴らしかったので、原作を読んでみた。 映画はゾーンという不思議な空間と、その空間に侵入するストーカーという設定以外は全くと言っていいほど違う物語になっていてビックリ。しかし、原作もさすがに面白かった。 ゾーンという不思議な空間に存在する不思議な物質...続きを読むを持ち出してお金に代えるのがストーカー。この設定がとにかく魅力的。さらに、このゾーンという謎の空間は誰がなんのために作り出したものなのかは全く謎のままで、主人公たちもそのことにはあまり興味がなくただひたすら生きている。どうやら異星人がフラっと地球に立ち寄ってゾーンを作ってサッサとどっかに行っちゃった。みたいなんだけど、もしかしたらゾーンが世界を変えてしまうかもしれない。人類を変えてしまうかもしれないという示唆もしている。 異常な環境でいかに生きるか?というテーマは同じくタルコフスキーが監督した「惑星ソラリス」に近いものも感じた。 ところで、この本なんで絶版なの?再発希望します。
タルコフスキーの映画の原作。映画とはほとんど違う(同じなのは願いがかなう、ゾーン、ストーカーぐらい)ため、映画も小説も両方見ておくと、単体では見つからなかった発見があっておもしろい。想像も膨らみます。 内容には、人間の本能的な欲求や異質なものが都市に現れた時の社会問題など現代の社会にも通じる点が多い...続きを読むように思う。そういう目で見ると単なるSFではなくとても示唆的な表現が多い、と思うのは深読み?
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