日本人は死んだらどこへ行くのか

日本人は死んだらどこへ行くのか

850円 (税込)

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お墓のあり方、生まれ変わり、天国、怨霊……。『古事記』から『君の名は。』までを読み解き、新たな「安心」を求める。私たちは死んだらどこへ行くのか――。これは誰もが必ず直面する問いであろう。この問いは、大いなる不安を伴うものであり、ときに絶望ですらあり、さらに深い孤独を感じさせるものでもある。ほとんどの宗教が「死後」の問題を中心に据えているのも、それゆえだ。たしかに、「死んだらどこへ行くのか」についての固い信念があれば、「安心」を手にすることができるかもしれない。だが、その信念を持つことは現代日本人の多くにとって、そう容易なことではない。現代に生きる日本人として、自分自身にとっての答えを見つけるために、古来、日本人が死についてどのように考えてきたかを知ることから始めよう――。宮沢賢治、遠藤周作、三島由紀夫、柳田國男、折口信夫、新海誠、本居宣長、平田篤胤らの議論から、日本神話、怨霊思想、和歌の生命力、アニミズム的発想、自分史的観点までをふまえつつ、「死」と「日本人」の関係を結び直し、現代の「安心」を求める意欲作。 【目次より】●序章:変容する「死」の風景――孤独、矛盾、そして安心 ●第一章:臨死体験、生まれ変わりへの興味――「死」を探究する ●第二章:「縁」をいかに結び直すか――『先祖の話』と個人の救済 ●第三章:『古事記』の死生観――本居宣長と平田篤胤の安心 ●第四章:怨霊と鎮魂――悪しき霊をいかに救うか ●第五章:星になる、風になる――「草木国土悉皆成仏」の思想 ●終章:「死」と「史」と「詩」――ディープエコロジーと自分史

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日本人は死んだらどこへ行くのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年08月18日

    これから先の世界
    日本人には新たな死生観が
    生まれる気がしてきました
    それが どんなものなのか
    ちょっと 見てみたいから
    それまで長生きできますように・・・

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    Posted by ブクログ 2017年06月25日

    鎌田東二氏は、上智大学グリーフケア研究所特任教授などを務める宗教学者で、神職の資格を持ち、神道ソングライターとして作曲活動も行っている。また、『神道とは何か―自然の霊性を感じて生きる』(2000年/PHP新書)は、「松岡正剛の千夜千冊」(0065夜)でも取り上げられている
    私は、「死んだらどこへ行く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月06日

    宗教学者だと思っていた鎌田東二さんが、臨床宗教師という新たな衣をまとって日本人の死生観に関する小論をまとめた内容。
    現代を新たな中世とスパイラルさせて見るのは了解しますが、そこに新たな親鸞や道元が現れないところに、さらなる末法を感じます。

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    Posted by ブクログ 2017年08月22日

    死んだらどこへ行くのか。
    現代では魂の存在自体が軽んじられている風潮にある。
    現に直葬、極端にはゼロ葬という死んだらそこで終わり、無になるという考えも増えてきている。
    死ぬときは一人というイメージが何だか悲しい。
    コミュニティの再建の必要性を大いに感じる。
    あの世だとか生まれ変わるとかそういう感性が...続きを読む

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