湖底のまつり

湖底のまつり

712円 (税込)

3pt

傷心を癒す旅に出た若い女性香島紀子は、東北地方の山間の村で、急に水量が増した川の岩場に取り残される。岸に戻ろうと水に入った紀子は流れに呑まれそうになるが、ロープが投げられ辛うじて救出された。助けてくれたのは、土地の若者埴田晃二で、その夜晃二の家に泊まった紀子は彼に抱かれる。翌朝目覚めると晃二の姿はなかった。村祭で賑わう神社に行き、村人に尋ねると晃二はひと月前に毒殺されたと告げられた。では彼女を助け、晃二と名乗った人物は誰なのか? 文学的な香気漂う描写の陰から、著者が仕掛けた謎が妖しく浮かび上がる……?!/解説=綾辻行人

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湖底のまつり のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月23日

    少々無理を感じる部分もあるけど、それを補って余りある物語の雰囲気、読者をまんまと騙す構成が素晴らしい。夢か現か、登場人物はもちろん、読者までも幻惑する幻想小説として読んでもいいのではないか。

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    Posted by ブクログ 2023年08月27日

    「泡坂妻夫」の長篇ミステリ小説『湖底のまつり(仏題?:La Fete Du Seraphin)』を読みました。
    ここのところ国内ミステリ作品が続いています… 「泡坂妻夫」の作品は、『夢裡庵先生捕物帳』以来なので、1年ちょっと振りですね。

    -----story-------------
    ●「綾辻行人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月30日

    読み始めると官能的な表現があり、単なる推理小説ではないと感じながらページを捲る。ここで既に泡坂妻夫のトリックに嵌っていたようだ。小説の紹介文にあるような、まさしく騙し絵の世界でした。著者の他の作品も読んでみたい。(本屋さんでなかなか見つからないのが残念)

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    Posted by ブクログ 2019年02月13日

    所々の細かな表現がちょっと苦手だなぁとは思ったけど、ストーリーとしては面白く、謎解きを想像しながら読み進めた。恋愛そもそもがトリックになるのが好みではなく、なんとなくのいまいち感を残しちゃったけれど、まあ良かったかな。

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    Posted by ブクログ 2019年01月10日


    これは面白いミステリーでした。
    ミステリーらしいミステリー。古典。
    幻影小説なのかと思いきや…
    時系列トリックかと思いきや…
    紀子、晃二、粧子、緋紗子そして終章
    各所に散りばめられた付箋はちゃんと掬い上げられて一つの線になっていく。しかもちっとも無理がない。
    過疎化の進む村…怪しくも哀しい風習を受...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月06日

    ミステリ。恋愛ミステリ。
    1978年に書かれた作品ということで、文章に古臭さはある。
    各章ごとに視点となる人物が変わり、徐々に明らかになる真相。
    読み進めるほど面白くなっていくように感じた。
    トリックが現実的かどうかは些細なことで、純粋に構成が美しい作品。
    背表紙の通り、小説の形をした"騙...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月09日

    幻想的で甘美な世界へ。死んだはずの人間に命を救われたという女性。導入部から心を掴んで離さない卓越した筆致に酔いしれる。紀子とは違い、あえて川の流れに身を任せて読んでいった。

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    Posted by ブクログ 2018年01月08日

    騙されました。最初は意味がわからず、読み進めていくうちにあれ?これって何かおかいしいと思うようになり、最後にはそうだったのか!!と全てがつながりました。
    とても読みやすくあっとゆうまに読めてしまいました笑


    晃二と一夜を共にし恋に落ちた紀子、粧子と緋紗江の特別な関係から生まれる晃二への思い。
    色ん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年07月09日

    湖シリーズの2冊目として読んだ。三度同じシチュエーションが描かれ、その度に謎が深まって楽しく読めた。

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    Posted by ブクログ 2017年04月17日

    20170417 最初はなんだか置いて行かれたような気分になった。章が進むにつれ、勘違いだったのかと思わせ、最後に、そういう事か!と納得させてくれる。良い本でした。

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