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岐阜県北部の飛騨に、世界80ヶ国から毎年数千人の外国人旅行者を集める人気ツアーがある。その最大の売りは「なにげない里山の日常」だ。小学生のランドセル姿に、カエルの鳴き声の拡がる田んぼに、蕎麦畑の中に立つ古民家に、外国人は感動する。なぜ、なにもない日本の田舎が「宝の山」になりうるのか。地域の課題にインバウンド・ツーリズムで解決を図った「逆張りの戦略ストーリー」を大公開。
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Posted by ブクログ
コンサル業界での海外駐在経験を持ちながら退職して世界を1年半旅し、飛騨に移住、サイクリングツアーなど里山の価値を体験できるプログラムを造成。インバウンドに特化したアプローチで現在では移住促進業務や各地のコンサルティング、講演にも取り組むなど成功を収めている。 単なる体験談だけでなく、その中で必要なこ...続きを読むとを理論的に解説しており、さすがコンサル出身といったところである。観光業界で奮闘するビジネスパーソンはぜひ読んだ方が良い。
実践している人の凄さが分かった マーケティングは企業の花形部署一朝一夕には身に付かない 外部から人材を得る事はなかなか難しい とりあえず育てるしかない 日本で生まれたんだってね上底 申し込むためのまでの4つのハードル ①そもそも情報が届いてないから選択肢に上がらない ②情報はあるが欲しい情報ではな...続きを読むい ③情報は届いているが興味を打たれていない ④興味は持たれたが価格など制約条件に合わない
飛騨地域の特色や,地方田舎が抱えている問題・将来的に起こるピンチを、とても具体的かつ現実的な厳しさを交えて明文化されていらっしゃいます。 私も高山に移住した身で,田舎地域の,住んでいるからこそ知り得る長短に悩む事が多々あります。著者の山田さんのように詳細分析し、言語化するには至っていなかったので,頭...続きを読むの整理にひじょ〜〜に参考になりました。 山田さんが飛騨地域に移住し,行動を起こされたのが34歳。2年後,僕も同じようにスタートを切っていたい。 飛騨高山に住む方々は是非とも1度読んで欲しい。
飛騨古川で外国人向け観光ツアーをしている筆者。 インバウンドの需要掘り起こしの時から取り組み、今に至るが、まだまだ担い手が少ないと述べている。 高山から帰ってきた人たちの前に車で待っていて、その場で営業という地道な活動からスタートし、今でも続けている。
一気に読んだ。今の山田拓さんや美ら地球のことはおよそ知っていても、今に至る思いやプロセス(とくに苦労話)はあまり知らず、本書で感じられてよかった。 ひとつひとつの思い(課題認識)が素朴であり、実直だとも発見したし、常に謙虚さもあるし、マーケティングの基本的なフレームワーク(3Cとか)も踏まえている...続きを読むのである。ウェブサイトのPV分析の意義の話も印象的。「パッション」に加えて、無視できない、そうした「基本に忠実」な姿勢はコンサル勤務でも培われたと思われる。 一方、はじめから思いと手法のみで突き進めることができたわけではなく、スタート時は政策(自治体の施策、要は補助金とか)に頼った部分も多分にあるようだし、あるいはファーストカスタマー獲得のため高山の歴史的町並みまでハイエースでいったというのも大事な言及。 手法に関していえば「クール」さだけでない、「あの手この手」が付き物なのだ。 こんなふうに「両面性」というのがあふれている本書。田舎暮らしの魅力と大変さ、を語る章にも象徴的に表れている。 まさに「作り方」的なノウハウ、大事なことが多く語られていて、それなのに軽快に読み進められて、さらになんだか元気になれる一冊。良書!
新しいことを始める困難さ、継続の大切さを知ることができた。 こういった本の多くは、成功体験の部分が多く記されていて、読んでいて、「成功したから、言えることやん」と不貞腐れてしまうことがあるが、しっかりと考え方、苦悩の部分が主として、書かれており、自分も頑張らなければなという気持ちになった。
山田拓さん、すごい人だ。 ・まちづくりという名の観光、結果観光。誘客に力を注ぐことも大事だが、住民の暮らしが何より大切。まちに暮らす人が活き活きしているなら、自ずと観光客が来る。 ・人口減少著しい地方においては、新しいビジネスを起こすのに、人材確保が難しい。 ・サイトをリリースしてOKでなく、想定し...続きを読むているゲストにサイトに来てもらう工夫、いわば導線づくりが大事。ウェブ広告やメディア露出など。 ・多くの現役世代にとって、移住は所得を確保できる見込みがないと難しい。所得水準ではない。いくら移住に興味を持ってもらえたとしても、魅力的な仕事がない、仕事がそもそもない、仕事情報が集約されていないという状態では、なかなか実際の移住にはつながらない。 ・地域側にはコトを起こす人がいない。新たな流れを作り出す人。人材確保が難しいのと同じ。 ・今のDMOは、本来のあり方とは違う方向に行っている。 ・形ある成果がなかなか出ない根本原因は、「今の豊かさ」。公的な支援メニューがたくさんあり、必死にやらなくても食っていける。必死になって動く理由もない。 ・観光(従来型の1泊2日、2泊3日の団体旅行)でなくツーリズム(世界中の多種多様なニーズに合わせた多種多様なサービス)を目指す。 ・単年度の行政事業で動き出したところ、予算が切れたので中断。始めたはいいが、「仕組み」を構築しないため持続性がなく終了。そんな例がたくさんある。
東京でコンサルをし世界を一周し、飛騨で「里山サイクリング」事業を確立された山たくさんの創業ストーリー。「地方☓体験☓インバウンド」の施策は勉強になるとともに、地方で新しいことを始めるのって本当に大変だなと思います。
「自分はそれまで置かれた環境の中で努力し、自分でさまざまな成果を勝ち得て来たつもりでしたが、ウガンダの地で産み落とされていたとしたら同じような軌跡をへることができただろうか」 「ファーストランナーは先行者利益を得られると同時に、誰もが経験したことないさまざまな課題に直面する」
タイトルが良いです。実践と理論を踏まえた内容で、説得力があります。著者のようなスーパー人材でも、移住初期や立ち上げ時にはご苦労されており、ハードルの高さを再認識したのも正直な感想です。
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外国人が熱狂するクールな田舎の作り方(新潮新書)
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山田拓
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