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「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わない」大手広告代理店「電央堂」の就職試験を勝ちあがった大学生8名。彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを競うゲームだった。勝敗の行方やいかに、そしてこの最終選考の真の目的とは?――先の読めないゲーム展開と衝撃のラストが、宣伝広告の本質、ネット社会における民主主義とはなにかを読者に問いかける。アマゾン電子書籍の人気作を大幅改稿した完全版!
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Posted by ブクログ
所々の引っ掛かりがあとあと、しっかり伏線回収されていく。 最後に持っていたのは、レジスタンスカードなのだろうか。スパイカードでは?と思ってしまった。
私は大好きな作品だった。政治✕マスコミ✕就職活動。面白くないわけがない題材を綺麗に調理してくれている。
『誰かを叩くという発想では、結局何も良くなりはしないということだった。本当に物事を良くしようと思ったら、誰かに都合の悪いことを言うだけじゃなく、誰かの役に立つ必要がある。』 「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わない」 大手広告代理店「電央堂」の就職試験を勝ちあがっ...続きを読むた大学生8名。彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを競うゲームだった。 戦争をしたい政府側、それを阻止するレジスタンス側に別れ様々な作戦で一般モニターから多くの票を取った方が勝ちとなる。 政府側、レジスタンス側で交互に話が進んでいくのでテンポもよく一気に読んでしまった。 最後にはどんでん返しやミステリー要素もあり面白かった。 実際にある企業を思わせる名前が作中に登場するので、現実にも私たちが知らないだけで情報操作が行われ誘導されているのかと思ってしまうほどリアリティがある。 広告、大衆心理、情報の取り扱い方など考えさせられる内容だった。 中でも印象に残ったのは“ハンロンの剃刀”という言葉。「無能で十分説明されることに,悪意を見出してはいけない。」という意味なのだが、どう物語に関わってくるのか気になる方は是非一読を。 映画化希望作品なのだが、あまりのリアリティさにきっと広告会社はYESと言わないだろう。 脳内でキャストを想像しながら読み返すこととする。 若い作者なのでこれからの活躍に注目したい。 幅広い年齢の方に読んで欲しい一冊。 こんなひとにおすすめ .ᐟ.ᐟ ・どんでん返しが好きなひと ・ミステリーが好きなひと ・就活ものが好きなひと ・広告業界に興味があるひと ・朝井リョウが好きなひと
みんな優秀で、気持ちが良いです。 どっちが勝つのかハラハラするだけじゃない。 実際にありそうな現実、起こり得る未来に 一石を投じる学生たちが清々しい。
あー面白かった!最近は当たりの小説が続いている。あくまで就活の最終選考という体で、戦争賛成派と反対派に分かれて広報により世論を所属するチームの主張に誘導するのだが、大衆感情の流動性の高さが恐ろしい。自分の頭で考えているようで、その実、印象で揺れ動いているだけというのがよくわかる。決断のためのストー...続きを読むリーや動機付けが、いかに多くの人に受け入れられるものであるか、に焦点を絞ると、物事の本質を考えなくなり論点がすり替えられることを改めて学んだ。学生たちがほとんど好感を持てるキャラだったのも良かった。
とても面白い本だったので、あっという間に読み終わりました。 学生の最終選考での宣伝ゲームのやり取り、心の動きの描写が時間も迫る緊張感も伝わり、ドキドキ、ワクワクしました。 この宣伝ゲームで終わりだろうと思いきや、まだ続く話が面白かったです。
先が気になってどんどん読み進めてしまった! 戦争させる側がどうみたって不利だろ、日本は平和主義だし……と思ってたけど、平和の定義を変えて扇動の方法を適切に選べば、大衆の意見なんて変わりやすいんだなーと気付かされた。 広告とか宣伝の勉強がしたくなる 最後までハラハラする展開だったな そうじゃない、本当...続きを読むの敵は。。みたいな終わり方も結構好きだから全体的に良かった
就職の最終試験で課されたプロパガンダゲーム ゲームの内容は、政府とレジスタンスに分かれてプロパガンダを繰り広げ、国民投票で戦争をするかどうかを決めるもの 以下、公式のあらすじ ------------------------- 「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わな...続きを読むい」 大手広告代理店「電央堂」の就職試験を勝ちあがった大学生8名。 彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを競うゲームだった。 勝敗の行方やいかに、そしてこの最終選考の真の目的とは?――先の読めないゲーム展開と衝撃のラストが、宣伝広告の本質、ネット社会における民主主義とはなにかを読者に問いかける。 ------------------------- ゲームの概要としては 就活生8名が仮想国家「パレット」の政府チームとレジスタンスチーム、それぞれ4人に分かれる ただし、それぞれのチームには相手側のスパイが1名紛れ込んでいて、盗聴した音声を本当の自陣営に送ることができる 政府チームは自陣営の宣伝を行う 宣伝を行う対象(パレットの国民)は様々な年代と男女の一般市民100名 隣国・イーゼルと戦争を行うべきかどうかを最後に国民投票で決定する ライアーゲームみたいに劇場型のゲームを取り扱った作品が好きな人向け 最大手の広告代理店の最終試験まで残った人達だけあって、呆れるほどのバカとか、天才的な能力を持つ見た目が変人なキャラはいない 皆ある程度のコミュニケーション能力を備えていて、それなりに賢く知識がある その中でもやはり何か隠している事がありそうな描写が序盤からあって、それがゲーム内の役割なのか、他の要素なのかのカモフラージュになっている 確かにと頷けるセリフがいくつか ------------------------- 市民感覚ほど、信用できないものもない。「口では『差別反対! 暴力反対!』と言いながら、『差別する人間は死刑にしろ!』って平気で言う ------------------------- 市民感覚というのは、目の前の感情論に左右されがち 一見論理的な意見かと思いきや、総合的に見れば感情が発端の意見を理論武装してるだけって場合もあるしね 自分の信じたい情報だけ選択するように、気がつかない内に誘導されている可能性がある 多数決で決まる場合、倫理的な正しさや、価値観の正当性が絶対的な力を持つわけではない 正しいことを言っているから勝つわけではない ------------------------- 選挙は先に争点を設定できた側が勝つ ------------------------- これは小泉政権の時代に顕著だったよなー 重要度の優先度と世論の興味とのギャップを巧みに操ってたましたね まぁ、一般的には現時点で政権を担ってる方が有利というのも、選挙の時期を選べるからですよね ------------------------- リアルとリアリティは違う ------------------------- 本当のことでもリアリティがないと人は信じない 逆を言えば、リアリティさえあれば嘘でも人は信じてしまいがち それのもっと酷いのが陰謀論とかになっちゃうんでしょうねぇ ------------------------- 自分たちは戦争を望んでいない。相手が一方的に平和を踏みにじろうとしている。だから、私たちは立ち上がる。言い回しはオリジナルだけど、戦争をはじめる指導者は、驚くほど同じことを言ってる。全員が平和を望むなら、戦争になるわけないのにね ------------------------- これは確かになー まぁ、作中でも言及されているけど、平和なんてものはイメージが抽象的だけど、戦争は具体的なイメージをしやすく忌避感を抱く だからこそ、自分達の平和を守るために戦争が必要だという理屈にも乗ってしまうわけで ゼロサムゲームは奪い合いなので、分け与える事が必要だという意見が終盤で出てた ただ、世の中は結局資源の奪い合いが基本ですからね 分け与える事のメリットが明確に示されない限りは、グローバルな視点では難しいと思う それにしても、チームメンバーの中にスパイがいることがわかっているのに皆無頓着すぎ 知られたら困る情報とかあるんだし、チーム内のコミュニケーション方法にも気を配りましょうね ま、この辺は就職試験という前提があり、皆自分の優秀さを出したいわけで スパイの立ち回り方もかなり難しいよな 見た目上のチームにスパイと疑われないように貢献しつつ、最終的には本来の自陣営のために貢献しなければいけないわけで ゲームそのものだけじゃなく、そのゲームが考案された真相 まぁなくはないけど、お金かかりすぎだからな ペイする仕組みにしたいのもまぁわかる ただ、受験者達のその後の推測がなぁ…… 自分たちが落ちたからって、考え過ぎじゃない? ゲーム中にも、無能で十分説明されることに悪意を見出すなという「ハンロンの剃刀」の話題が出てたけど これって陰謀論の揶揄の意味で私は理解している なので、その議論は無駄なものに思えるんだけど、それだと物語があっさりと終わってしまうので仕方がないか 一体本当の敵は何なのかというところ ダメージコントロールの話題も出てたけど、果たして本当にコントロールできているのか? メディアも攻撃されてる気がするけどね? でもまぁ、本当に隠したい事はメディアで大々的に扱われないという風潮は理解できる 何となく、三崎亜記「となり町戦争」に通じるものがあると感じた 戦争というものを身近なものとするような、怪しげな何か 今の日本も防衛費の増額とか、隣国との領土問題とか、何かに付けていちゃもんをつけて外交カードにしてくるとか、キナ臭いものを感じるようになってきたからなぁ 架空の国とは言え、危機感は感じましたね
プロパガンダという題名にふさわしいプロパガンダ感。 就活最終面接でのシミュレーションゲームで終わるかと思いきやの、その後のリアルでのプロパガンダまで。 宣伝業界とは程遠いだけにどれだけリアル感があるのかはよくわからないが、 大衆、メディア、宣伝の実態的なリアルを表現していて面白い。 自分たちの...続きを読む世界でも少なからずある話なはずだから、自分たちが宣伝やメディアに踊らされるのでなく、自分の頭で考えられるようになりたいし、利用する側になりたいと思う。
面白くてイッキ読みしてしまった 『6人の嘘つきな大学生』と 似てるかと思ったが全然違う どんでん返しとかではなく、 ずっとゲームとして面白い
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