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あの古都は、まだとんでもない知られざる歴史を秘めている。京都が千年「みやこ」であり続けた秘密は「京おんな」。その惑わす力で権力者をからめとってきた朝廷。人生をくるわせるほどの女性を生む魔性の舞台装置としての京都。日本史の見方が一変する一冊!
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Posted by ブクログ
前作に続くコアな京都文化の、「京都府民」である著者による紹介です。本作は特にその風俗に焦点を当てた内容で、京都の風俗について紹介され、とても興味深い内容でした。また「本当は好きなくせに」について言及され、その思いを何となく理解できる反面、少し遠目でニヤけて拝見させていただきました。
京都の、都だった時代の京の別の姿を教えてもらいました。やはり美女には敵わない。それが政治システムに組み込まれていたのが興味深かった。
2018.3rd 前作が面白かったので、手に取ってみました。 前作が京都の洛中洛外の対立構図を基本として多様なトピックに触れられていたのに対して、今作では徹頭徹尾京都とエロスの関係性について語られています。 朝廷政治において性の果たした役割がいかに大きいか!筆者の想像に及ぶ部分は多々あるものの読んで...続きを読むいて面白いかどうかでいうと前作に全く劣らない作品でした。
著者は京都大学建築学科卒業の教授。 京都府生まれ。洛中に住む人々を 観察してきた長年の経験。 ノスタルジーと 知的な頭脳と 還暦すぎてからの 人間への愛着と達観。 おもしろい!!!
ベストセラーの前著に比べると物足りなさを感じる。特に後半の古典文学の解釈と「京都ぎらい」のタイトルに整合性がない。古典からの引用や実証から京都の過去の風景を偲ぶ作業は面白く読めるが、それで「嫌い」になることとは別の価値観、世界観と言えるだろう。実際筆者も「嫌い」と言う感情は文中ほぼ表出してこない。申...続きを読むし訳ないが「古典から読み解く宮中の性生活」とでもすべき内容だった。
70年代に京都旅行に来ていた女性がたくさんいたという話から、人気芸姑、数寄屋は妾の家だったとかの雑多な京都+女性論。段々と後半は歴史の話登場。 大化の改新の詔で、形容端正な女子を朝廷に差し出せと命令したとか、そんな話が多くなる。「京都ぎらい 官能編」というタイトルとはほぼ無関係なのは、景表法違反的...続きを読むけど、まあまあ面白かった。
京都は性的にも時代の最先端を行っていた歴史について「軽い」タッチで書かれていた本。 官能篇とあるけれど、別にドギツイことはなかったです。 京おんなについて全部書かれてなんていないので、むしろ本の帯が良くない。 出版社の宣伝間違いでむしろ評価が下がったのでは?(苦笑) 文章は軽いんだけど、内容は薄...続きを読むそうに見えて微妙に通なので、ある意味、京都の街をある程度知っている人のほうが楽しく読めるかもしれません。 島原にある元遊郭の角屋の建物の造りに桂離宮との共通点があると以前雑誌に書こうとしたら、宮内庁からめっちゃ抗議されて、そのような文章を載せる出版社には今後一切宮内庁が管理する建物の写真を使わせないと言われて大変だったという話がとても印象的でした。 この本にもあるけれど、美女をあげるから協力しろとか、皇室政治と性はかなり密接にかかわり合っている時代が長かったと思うんですけどね~。 byスネ夫
このシリーズは面白いが、今回は正直「京都ぎらい」をテーマとする本ではなく、京都でその昔展開された色恋の話をあれこれ提示している。一つ一つのエピソードは面白いが、まとまりに欠ける感がある。とはいえ、後半の「とはずがたり」の下りはとても面白かった。
京都の女性にまつわる観点から論じてみた内容。 京都は都であり政治の中心であったのだから、女性にまつわる話が多かったのは必然ではないか? でも大阪に比べると京都の方が柔らかいイメージが先行しているのでいやらしさは感じていなかった。 でも、実情は権力と相まってドロドロしていたんだろうな。
前作の痛快さはないよね。「京都ぎらい」というタイトルとはニュアンスがだいぶん異なる仕上がり。歴史に登場する女性に思いをはせるエッセイととると楽しい。桂離宮の件りはは好きだなぁ。事情も分かるけど、遊郭と同じ建築様式だったことには触れないで欲しいとする宮内庁ってなんだかなぁ。
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