ノーラ・ウェブスター

ノーラ・ウェブスター

2,640円 (税込)

13pt

4.3

夫を突然亡くしたアイルランドの専業主婦、ノーラ、四十六歳。子供たちを抱え、二十年ぶりに元の職場に再就職したノーラが、同僚の嫌がらせにもめげず、娘たち息子たちとぶつかりながらも、ゆっくりと自己を立て直し、生きる歓びを発見していくさまを丹念に描く。アイルランドを代表する作家が自身の母を投影した自伝的小説。

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ノーラ・ウェブスター のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コルム・トビーン。アイルランドを代表する作家だそうだ。ノーベル賞の下馬評にも名前が挙がっているとか。はじめて読んだのだが、こういう作家さんがノーベル賞をとってくれたら嬉しいなあと思う。
    『ノーラ・ウェブスター』は自伝的小説だそうである。主人公は作家の母と同じく46歳で夫に死に別れ、父の死後、吃音症に

    0
    2018年02月07日

    Posted by ブクログ

    なんか、こう、女の強さと弱さとしたたかさと脆さがいい塩梅で描かれていて、なにも取り繕ってない感じが素敵でした。
    女の嫌なところ、素敵なところ、だめなところ、良いところが、所狭しと詰まってました。

    0
    2019年04月13日

    Posted by ブクログ

    地味な物語である。夫を失った46歳女性が4人の子と一緒に生活を立て直す話なのだが、これといってドラマチックなことは起こらない。全てがちゃんと時間をかけて少しずつ変化していく。関係が消失するということは、守るべき義理やしがらみのような制限もなくなり、自由になることでもある。また、主人公がわりと人を突っ

    0
    2018年05月12日

    Posted by ブクログ

    夫を亡くしたノーラの3年間。
    お金のこと、仕事への復帰、子どもたちのこと、親戚のこと、政治、音楽。考えなきゃいけないこと、やらなくてはいけないことがたくさんあった。
    3年なんてあっという間だということが驚くべき筆致で描かれている。(ヨーロッパ的な節目に疎いせいもあるのだろうけど、一回忌などもしないし

    0
    2018年01月21日

    Posted by ブクログ

    この人も、ハズレのない作家だなあ。
    ノーベル文学賞に近い1人。
    手に入りにくくなっているものもあるのが惜しまれる。

    人生には大なり小なり避けることの出来ない荒波があるわけだけれど、静かに骨太に揺られる。

    0
    2017年12月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    年頃が近いからだけでない深い共感と、感情抑制への敬意。連れ合いの死の喪に3年は長いか短いか。SNSのある時代にこれを読む不思議。いや、今だからこれが小説としての力を持つのか。

    0
    2018年03月03日

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