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クリやイノシシの肉で作った縄文クッキー、戦国武士の出陣食、江戸時代から人気のすしなど、日本人が愛してやまない食の変遷史1万余年を解き明かす、食文化史の第一人者による決定版。
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Posted by ブクログ
永山久夫 著「和の食全史 縄文から現代まで 長寿国・日本の恵み」、2017.4発行です。縄文から1万年、現代まで、日本人の食事の基本献立は不変、ご飯、味噌汁、漬物という3点セット、主食であるご飯、ご飯を引きたてご飯を食べやすくする味噌汁、米の消化をよくする漬物。採取、狩猟、漁労による山(森)の幸、海...続きを読む(川)の幸を、四季に応じていただいてきた。長寿を生んだ和食の基本は、一汁三菜、ご飯、味噌汁、おかず三品。延々と続いてきたのですね。和食の「和」には「やわらげる」「なごむ」という意味があること、なぜか嬉しいです!
事実と主観の書き分けが曖昧だったり、古文の訳が怪しかったり、プロっぽくない日本語の紡ぎ方などが見受けられたりするのが少し気にはなるけれど、そういったものに対する自分の中のリテラシーさえしっかり保っておけば、縄文時代から現代に至るまでの日本の食にまつわる色々な知識や見解を知ることができ、大変興味深く読...続きを読むめる一冊である。 冒頭から"ジビエの縄文クッキー"などというパワーワードに好奇心と食欲を刺激されるではないか。 稲作と日本文化の関係についての考察や、箸の使用と工業技術の発展を結びつける発想などもなかなかユニーク。 長きに渡って肉食がタブーであったことが長寿につながったとする見方には説得力を感じたし、肥満体が少ないのは米食中心のおかげ、という意見については私も首肯する。 西洋文化由来の低糖質ダイエットからは何かと目の敵にされる米だが、特に玄米は非常に優れた総合栄養食であり、決して健康的な体と見た目作りを阻害するものなどではないはず。 ちゃぶ台が意外と新しいものだった、というのは意外な豆知識だった。
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