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敗戦国が始めた宇宙開発は、いまや世界トップレベルの技術を持つに至った。本書は、笑いあり涙ありの舞台裏をまじえて、その道のりを活写。逆境と克服を繰り返した歴史を辿ると、日本が持つ真の力と今後の行く末が見えてきた! なぜ私たちは宇宙をめざすのか? 民間ロケットや「みちびき」は何をもたらすのか? 「宇宙教育の父」が書き下ろす、一気読み間違いなしの決定版。
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Posted by ブクログ
日本の宇宙開発の何がすごいのかがわかる。 糸川先生のペンシルロケットから受け継がれたバトンを、たやさず育ててこられた人々に敬意を払わなければならない。
日本の宇宙関連予算がアメリカに比べて物凄く小さいことに驚きましたが、この低予算で高い技術をしめせるのはさすがと思いました。制約があると知恵を絞る必要があるのですが、その知恵を生み出す努力が素晴らしいと思いました。
日本って有人宇宙飛行をしていないので、有人宇宙飛行をしているロシアやアメリカに比べて技術力はそんなに高くないとなんとなく思っていた(宇宙船を送り出すのに必要な技術のどこか個々の部分では優れていて協力をしているくらいかと思っていた) が、無人観測機の分野では最前線にいると知り驚いた。 予算がなくても工...続きを読む夫で工面するという心持ちは大切だと納得。
JAXA名誉教授で、宇宙開発に関する著書を多数執筆されている的川氏による日本の宇宙開発の歴史をつづった本。 的川氏は日本の戦後初のロケット打ち上げや人工衛星打ち上げなどのプロジェクトから宇宙開発に関わってきた、まさに生き字引のような方です。「初代はやぶさ」が到達した小惑星「イトカワ」の名前の由来とな...続きを読むった日本のロケット開発の父とも呼べる糸川英夫氏(本書2章)、日本が世界に誇るX線天文学を確立した小田稔氏(本書3章)、低予算のプロジェクトながら大きな成果をもたらし世界を驚かせたハレー彗星観測プロジェクト(本書4章)、そして「初代はやぶさ」(本書5章)など、日本の宇宙開発で画期となった人やプロジェクトについて紹介しています。 技術的・科学的な記述は控えめに、プロジェクトに携わった著者だからこそ書ける関係者の興味深いエピソードなどを交えて軽く読み通せるような内容になっています。 「打ち上げに失敗したロケットが海から陸の方へ戻ってきて、近くの農家の畑に突きささった」等という今では考えられないような牧歌的な打ち上げ風景や、火星観測プロジェクトの予算折衝で「アメリカやソ連が既にやっていることの二番煎じじゃ意味がない」と否定されたのに、初代はやぶさの予算折衝では「アメリカやロシアはやったことがあるのか?」と真逆の理論で難癖をつけられた経験など、様々な側面で宇宙開発に携わった著者の体験がたくさん盛り込まれています。 初代はやぶさ成功の原動力を「適度な貧乏が原動力だ」と表現されたのですが、潤沢な予算がない状況で創意工夫を重ねて来た日本の宇宙開発を総括した一言だと感じます。
適度の貧乏が原動力。 想定外への対応。 町工場の人の信条は 科学書のように 「極めたい」「挑みたい」ということではなく、 「作りたい」という一心。 「はやぶさ」の数十万個の部品は150社を超える日本の中小企業が作った。 ターゲットマーカーは飲み屋で隣にいたおじさん=近所の町工場の社長、のアドバイ...続きを読むスにより、お手玉をヒントにした。 最初は「アトム」だったが、原子爆弾をイメージさせるのではと、日本語にした。 「イトカワ」の名のもとになった糸川先生は隼の翼を設計していた。 はやぶさ2のリュウグウからの帰還は2020年12月。 JAXA予算3000億円。 ERA5000億円。 ロシア3000億円、軍事は別。 アメリカは軍2.5兆+NASA1.8兆円、合計4.5兆円。 中国2000億円。宇宙ステーションが狙い。
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ニッポン宇宙開発秘史 元祖鳥人間から民間ロケットへ
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