この世界にiをこめて

この世界にiをこめて

693円 (税込)

3pt

生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた1通のメール。【現実に期待なんかしてるから駄目なんだよ】 でも、それは届くはずのないメール。送り主は吉野紫苑。彼女は、屈折した僕の唯一の女友達で、半年前に死んでしまった天才作家だった。あり得ないはずのメールのやりとりから、僕は失った時間を取り戻していく。やがて、遺された吉野の最後の言葉に辿り着いた時、そこには衝撃の結末が待っていた――。「僕たちの人生を大きく変えうる力をこの小説は持っている」 loundrawも大推薦。“今を生きる”僕らのための、愛と再生の感動ラブストーリー。

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この世界にiをこめて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    よくあるパラレルワールド的な話じゃなかった。個人的にはあとがきに共感。自分のすきなことに、していることに、なんの意味があるのか、何かの役に立つのか。無理やり意味を見出そうとすることの無意味さ、この物語からそんなメッセージを感じました。

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    2024年01月06日

    Posted by ブクログ

    虚数。無味乾燥なイメージだけどこんなに美しく優しいものだったなんて。数学者が虚数だけでなく数学の世界を愛でる気持ちが本当にわかった。

    人を好きになれない天才小説家、吉野。彼女の才能に黒い嫉妬心をにじませる染井。そして転校生、真白。全員が全員器用に生きられない。そんな中で吉野が出した答えは涙がにじん

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    2022年06月21日

    Posted by ブクログ

    佐野徹夜さんの2作目にして完成度が高いなと思った。
    これほどまでに夢中になれるiが自分の中にもあればいいのに、、、

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    2021年03月30日

    Posted by ブクログ

    よくあるパラレルワールドものかと最初は思ったが、読み進めると違っていて安心した。死との向き合い方としても考えさせられた。けど真白と染井が出会わず、悲しみを分かち合う人がいなければ二人はどうなったのかなとも思った。死を選んだのか、人生に絶望しつつ小説が読めなくなってもただ生きることを選んだのか

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    2019年11月21日

    Posted by ブクログ

    現実って言葉は重い。それに対して私たちは何かを探している訳だけれど、結局は最初に味わった挫折と同じ挫折を味わうことになるかもしれない。現実を縦軸として交差する横軸の虚構は何の役にも立たないかもしれない。だからこそ、できれば虚構に縋って生きて生きたい人間も保険として現実的な生き方を探している。それが自

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    2018年03月09日

    Posted by ブクログ

    この後、どうなるんだろう。
    そんな終わり方だった。そう思う作品は他にもあるし、読んだことがある。だいたいそういう作品は読んだあとモヤモヤが残って納得しない。
    しかし、これは納得できた。
    モヤモヤが残ったままでいい気がした。
    何かに行き詰まった時、壁に当たった時に読んでほしい。
    自分はそんな時、またこ

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    2018年03月03日

    Posted by ブクログ

    最後の最後にえ、まじかと驚かされるシーンが印象に残ったが、それ以上に不器用な彼、彼女らの生き様が興味深かった。Iをこめて、そのタイトルがどんな意味を持つか、どうやって回収するか気にしながら読んでいたが、iの世界という概念は案外誰でも持ってるんじゃゃないかと思う。自分自身のiを問答しながら生きていけた

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    2022年09月18日

    Posted by ブクログ

    以前に買って積読してた本でした。
    パラレルワールドを意識したタイトルかなって思い、読んでいて、初め読んでいたら予想通りでした。。。って感じな展開かと思いきや。。。って感じです。
    読みやすい作品で理解しやすいと思います。
    あと、「i」ってのが虚数ってことがわかってると更に深く理解しやすいかなって思いま

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    2022年06月22日

    Posted by ブクログ

    これやって何か意味あんのかなって、よく思うこと多かったけど。そういうものが現実を変えてくれるキッカケだったりすんだなあって、何か新しい価値観をもらった気がする。

    この小説読み終わってから、もっと沢山の本読みたいって思えた。

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    2020年06月06日

    Posted by ブクログ

    装丁が美しく、ちょっとめくって手にとってみた本。

    率直に言えば面食らった。ライトノベルで「小説」とは、「小説家」とは何たるかをこんなに見つめた本があったとは。

    文章に癖がないし、個人的にはぱらぱらと見られる独特の比喩が好き。ドライヤーで乾かす髪の毛みたいに揺れる草、とか、DVDのチャプターをでた

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    2018年02月02日

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